平蔵の寺子屋通信

血の病 “血虚”

流は生命を維持する上でとても大切です。血液そのものは血液検査をすれば赤血球や白血球、タンパクに関する数値や炎症の有無など確認することが可能です。また血圧も血流の大切な要素です。そういった血液の状態や流れを漢方薬では血虚、瘀血(血瘀)、血熱に分類して捉えます。
血虚とは血の量的な不足と機能不足を意味します。西洋医学的には赤血球中の血色素(ヘモグロビン濃度Hb)、赤血球数(RBC)、ヘマトクリット値(Ht)が基準値を下回ると貧血と診断されます。その場合はもちろん血虚と言えます。しかし血液検査で異常がなくても機能が不足し、酸素や栄養素などの供給が充分でない場合は血虚と判断できます。

●血虚と考えられるおもな症状

1)肌の色艶がくすんでいたり白っぽい、かさつく
2)唇や舌の色に赤みが少ない
3)爪が薄くもろい
4)髪が抜けやすい
5)女性では月経が遅れたり、経血の量が少ない
6)胃腸の働きが弱く元気がなく疲れやすい
7)目のかすみや疲れ、手足のしびれや筋肉の痙攣
8)動悸、不安感、不眠、多夢
9)冷え性
10) めまい、ふらつきなど

以上の症状が現れることがあります。漢方薬での治療としては補血(養血)です。
代表処方としては四物湯で、地黄、白芍、当帰、川きゅうから構成されています。

●気血両虚 気は血を生み出し血流を助けます。しかし気虚が血虚を発生して、気と血の両者が虚した状態に陥ることもあります。

●食養生 食事はできるだけ主食、主菜、副菜を組合せバランスの取れたメニューを心掛けましょう。魚介類、肉類、大豆製品などタンパク質はヘモグロビンなどの材料になります。またビタミンB12、C、葉酸などのビタミン類や鉄なとのミネラル分も欠かせません。