漢方コラム「通信」

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アトピーと蕁麻疹に悩む

気象庁によると今年の桜は早咲きとか。

ある皮膚病の男性からの相談です。25年程前から首のかゆみに始まり手胸肘の内側を中心にアトピー性皮膚炎。更には蕁麻疹にも悩まされており患部はみみず腫れを呈しており、ボコボコと盛上がりまた熱感もありました。症状が一目瞭然なだけにこちらも何とかせねばと必死です。初めはあまり症状に変化は診られませんでしたが、皮膚の黒ずみも薄くなり徐々にデコボコが減り髭剃り後もすっきりとした顔立ちになっていました。この方には複数の漢方薬(桂枝茯苓丸加よく苡仁、越婢加朮湯)が必要でした。黒く或は紫がかった赤い患部は漢方でいうオ血症状であり牡丹皮が、また皮膚の盛上がりや朝の顔のむくみと熱感には蒼朮(そうじゅつ)、石膏といった生薬が働きます。

東洋医学では五行五臓において皮膚・大腸・鼻・肺が一連の関係にあり、腸内環境の改善の為に食生活を見直すことが皮膚病や鼻炎に大切な養生の一つです。お悩みの方は専門店にご相談ください。

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