漢方コラム「通信」

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かぜによる下痢症状で漢方薬を飲んだ少年

風邪のはやる季節です。
一般に風邪の症状はウィルスか細菌によるものですが、漢方においてはどちらであるかが問題ではありません。あるお客様より風邪の相談を受けました。ご本人は熱が高く寝込んでおり、来店できない状態でおりました。困ったことに水溶性の下痢が数日止まらないでいるというのです。この方に早速漢方をお飲み頂き、すぐに下痢は寛解し、学校にいけるまで回復しました。

この方の場合、風邪による下痢症状であったと思いますが、顔や唇の色、舌の湿り具合、喉の渇き具合などがとても大切になります。胃腸疾患は急性であっても、慢性であってもすべて裏の症状ですので、たとえ高熱であってもお腹だけは冷えていることも十分考えられるからです。

この考え方は、中医学の八網弁証(はっこうべんしょう)の考え方が基本にあります。八網とは陰陽、表裏、寒熱、虚実という八つの尺度で一人ひとりの状態を見極めるもので、西洋医学にない理論です。漢方は体力の回復を早め、下痢だけでなく吐気にもとても良いのです。お困りの方はぜひご相談下さい。

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