漢方コラム「通信」

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花粉症に漢方薬

春が待ち遠しくなってきました。しかし花粉症の方にとっては悩ましい時期でもあります。例年二月ごろからスギそしてヒノキの花粉が飛散し始めますので、今のうちに漢方薬で予防されることをお勧めいたします。花粉症はクシャミや鼻水が主な症状ですが、年々重症化の傾向にあります。まるで身体から水が漏れてくるといってもよいほどで、ティッシュを抱え込みながら二ヶ月を過ごす方もおります。東洋医学ではこれを水毒と捉え、西洋医学にはない理論の一つです。漢方薬に有名な薬方に「小青龍湯」があります。温性薬を八種類組合せたもので、麻黄(まおう)と細辛(さいしん)の組合せが余分な水わ排出し、身体を温めます。他に葛根湯に川きゅうと辛夷(しんい)を加えた葛根湯加川きゅう辛夷も有名ですが実証タイプに有効です。辛夷とは春に白い花をつけるコブシのことで川きゅうと共に鼻の血流を改善し、鼻水、花詰まりを止めます。

またテンチャやドクダミ、ナツメなどアレルギーの諸症状に対して使われます。漢方薬というよりは民間薬として伝承されているもので、学術的根拠が明らかでないこともあります。中医学では正気が弱まるとと気候の変化に応じ切れず、病気が体内に侵入すると考えます。漢方薬や他の養生法で日頃から健康増進に務め花粉症を吹き飛ばしましょう!!

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