漢方コラム「通信」

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虚弱な体質で娘さんに付き添われての来店

いよいよ春本番ですね。
季節感の豊かな田舎で育ったためでしょうか、心がうきうきしてしまいます。ですが、体調がすぐれなくてはそうも言っていられません。いつもなんとなくすっきりしない、疲れやすく、だるいという方がいらっしゃいます。話を聞いてみますと、風邪をよく引く、胃腸が弱い、扁桃(へんとう)炎を繰り返す、と言った症状があるようです。私は、こんな方こそ漢方をお勧めしたいと常々思っています。なぜなら、漢方には人参、黄耆(おうぎ)といった補剤と呼ばれる生薬がたくさんあり、虚証向きにもできているからです。
 

埼玉県在住の七十代の女性は、月に何回となく体調を崩し、家に引きこもりの状態で娘さんに付き添われて来店されました。そこで、漢方薬をお飲みいただいたところ、体も軽くなり、外食もできるようになったと家族も喜んでおられました。
 

薬方には血を補う四つの生薬と、胃腸の働きを助ける四つの生薬に加え。黄耆と桂枝の入ったものです。血の巡りを改善し、胃腸を整えるのがポイントで完全に虚証向きと言えます。
 

ほかに慢性病や術後、産後の体力低下などの目的で使われることもあります。若いから実証ということでもなく、スポーツマンでも虚証に傾くこともあり、虚・実の判断は専門家の見立てが大切になります。お困りの方はご相談ください。

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