漢方コラム「通信」

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大好きな刺身で下痢をしていた女性

お客様から「冷え性で‥‥」とよく聞きます。冷え性で悩む女性は多く、代謝が緩慢でエネルギー燃焼の悪い方、胃腸の働きが弱いせいでいつも手足が冷たい方、病気、特に神経痛などがある場所に冷えを感じる方など‥‥さまざまです。ことさら病気ではないとあきらめている人もいるようですが、婦人病や腰痛、頭痛などの原因にもなりかねません。漢方で早めの体質改善をお勧めします。

伊豆大島在住の六十代の女性、冷え性で悩んでいて今年の夏も外出時は長そで長ズボン。大好きな刺身を食べるときまって腹痛が起き、翌朝には下痢。最近は腰痛も出始めたとか。この方には「真武湯(しんぶとう)」をお飲みいただき、下痢のことを忘れるまでに、また腰痛も徐々に楽になっている様子です。大好きな刺身も少しずつ口にできると、喜んで電話をしてこられました。 お渡しした漢方薬は生姜(しょうきょう)や附子(ぶし)という温性の生薬が主となっています。また、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)は体内の水分の代謝をよくし、六君子湯(りっくんしとう)の成分であることからも分かるように胃にもよいのです。 冷え性体質を良くる医学として、漢方は適切です。単に冷えるだけでなく、更年期の女性に多い、足は氷のように冷たいのに顔は熱い“上熱下寒”などの冷えの病態に対する対策もあります。

ですからご相談の際は、冷えの状態や場所についても詳しくお話しください。漢方は「寒・熱」をとても大切にする医学なのです。

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