漢方コラム「通信」

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繰返す膀胱炎

みの雨の季節を迎えております。

ある50代の女性の症例です。昨年より膀胱炎になり、残尿感に悩まされていました。詳しい検査をしてもまったく異常が見つかりませんでした。今の状況では仕事にも支障を来しかねないと言う事で漢方薬をお飲み頂くことになりました。すると服用後最初の一ヶ月目より改善の兆しがあり、ご本人にとってはあの苦痛が嘘のようだと振り返っておられました。漢方薬には木通、車前子(しゃぜんし)、龍胆(りゅうたん)など炎症を鎮める生薬に芍薬、当帰、地黄など過敏になった粘膜の修復を助けるものをお飲み頂きました。この方はそれほど冷えが深いわけではありませんでしたが、全身が冷え性の方や更年期で下半身が冷える方などに温補の方剤を虚実のレベルに合わせてお飲み頂くケースがよく見受けられます。

ときに水をノルマのように何リットルと多飲する方がいます。水分は必要ですが必ずしも一定量ではなく体質により差があっても良いのではと考えます。東洋医学では「水は寒なり、血は熱なり」と言われます。それぞれに応じた水分補給を心がけましょう。お悩みの方はご相談ください。

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