漢方コラム「通信」

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口の周りに出来るニキビ(吹き出物)

春の訪れを感じる季節となりました。

ある30代の女性からニキビの相談を受けました。ニキビと言うより吹き出物と言うべきでしょうか、症状は口の周辺にできており比較的赤く目立っておりました。これまで長きにわたり塗り薬、ビタミン剤そして漢方薬も複数服用しておりましたがあまり効果を実感できなかったようです。早速症状と体質にあった漢方薬をお飲み頂いたところ一か月後の再注文の際には今までにない改善があったとおっしゃっていました。内容は芍薬、桔梗などが患部の化膿を改善し人参や柴胡(さいこ)など胃腸や肝臓の働きを助けるものでした。

中医学では五臓六腑の中で脾胃(胃腸)に対応する竅(きょう)は口となっており胃腸の状態が口に現れると考えられています。必ずしもこの理論が臨床に当てはまるものではありませんが、生活環境なども考え合わせるとこの方のニキビには胃腸が絡んでいると推察できます。漢方薬を効かせるには木を見て森も見ることも大切だと常々思われさています。

お悩みの方はご相談ください。

 

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にきび(吹き出物)の出方

ニキビは面皰(めんぽう)とも言われますが、患部は顔面だけでなく頭部から胸や背中までまたその症状は体質により色合いや大きさ、化膿の有無、出かたなど実に様々です。場所によって原因を特定する考え方もあります。たとえば上記の症例のように胃腸の病邪は陽明胃経と言う経絡を通り口元や鼻の周りににきび、吹き出物が出るパターンです。確かに“経絡は気血の通路であり、五臓六腑、四肢百骸(ししひゃくがい、五官九竅(ごかん きゅうきょう)”とありますが、実際のところ必ずしもそうではありません。

にきび(吹き出物)に中からケアーする漢方薬を

漢方薬はそのような患部の様子と虚実、寒熱といった体質に合った内容であることが大切です。強ければ早く治るというものではありません。洗顔は勿論、西洋薬も漢方薬も色々と試されたという方、諦めずに治しましょう。ご相談ください。

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