漢方コラム「通信」

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坐骨神経痛に効くのは鍼治療だけでない

少しずつ陽が短くなり秋の気配です。ある50代の女性から腰痛のご相談をお受けいたしました。整形外科での診断は坐骨神経痛ということでしたが、特にレントゲン上は異常はないとのことでした。神経痛はお風呂などで温めると悪化するようでお尻から太ももにかけて痛みと痺れに悩まされ、起床時が特に辛く寝返りが打てないと悲痛な表情でした。

早速漢方薬をお飲み頂き、最初あまり変化がなかったのですが、その後漢方薬の内容を変えてからは徐々に改善され、朝の目覚めも良く、すんなりと立ち上がれるようになったと言ってくださいました。複数の漢方処方には葛根、白朮、附子、牡丹皮、地黄色などの生薬が含まれており、足腰の機能を助け温めて痛みを改善します。

漢方生薬にも西洋薬の鎮痛消炎剤のように冷やして炎症を鎮めるものもあれば、今回のように温めて炎症を鎮めるものもあります。特に慢性化した腰痛は辛温解表薬といわれる温性の生薬が良い場合もあります。また同時に体力的に弱さを感じる年齢の方には補腎薬で足腰の機能を支えることも必要です。坐骨神経痛でお悩みの方には漢方薬をお勧めいたします。

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