漢方コラム「通信」

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精神不安と食欲低下に一挙両得

列島各地で記録的な猛暑となっております。ある70代の男性から食欲が停滞し気分が優れないとのご相談です。症状はご自身の大病に始まり一時不眠にもなったようでしたが、予後が良くそちらは心配ないそうです。現役の頃から何があっても食欲だけは変わらなかっただけに、現状に戸惑いを感じているようです。

早速漢方薬をお飲み頂き二か月目位には7キロ程減った体重が徐々に戻り、お腹の張りも解消し気持ちも明るくなったようです。漢方薬は複数の薬方を組み合わせてお飲み頂きましたが、人参、蒼朮、陳皮、厚朴など気の巡りを改善し胃腸の働き、特にお腹の異常発酵を解消します。「からだが元に戻ったようだ」と言うご本人の感覚だけでなく、付き添いの方にも、「口臭が減った」と言ってくださいました。西洋医学的にも精神的な不安と腸内環境や胃腸の働きとが相互に影響し合っていると考えています。この方の場合も思ってもみない入院手術から、胃腸の働きが低下しさらに精神不安が増してしまう悪循環に入っていたのではと推察します。

気分的にスッキリしない、胃腸も不調だと感じている方には症状と体質に合った漢方薬をお勧めいたします。

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