漢方コラム「通信」

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生理前症候群(PMS)に漢方薬

気に秋めいてきました。ある30代の女性から生理前の症状についてご相談をお受けいたしました。症状はイライラから腰痛、食欲増加、下腹部の痛みなどあちこちに不調を抱えており、子育て中だけに自分でもどうしたらよいかわからなくなる程でした。

早速漢方薬をお飲み頂きイライラは治まり、産後以来の腰痛なども改善しているご様子です。薬方に含まれる当帰、牡丹皮、芍薬などの生薬は血を補いつつ血の滞りを解消します。また人参、柴胡、黄連、山梔子(ぼたんぴ)など諸薬の組み合わせにより胃熱を取り去り、胃の働きを助けます。よく東洋医学では古来より「女性は血(けつ)をもって本と為す」と言います。女性の様々な不調には血が関わっているという意味ですが、現代医学的にも女性ホルモンは視床下部から卵巣までのホルモンリレーは血液を介していることから理解できます。イライラだけでなく何となくやる気が出ない、冷えやほてり、めまい、頭痛などの不定愁訴にはスムースな血流が基本です。生理前や更年期の諸症状でお悩みの方には体質に合った漢方薬を是非おすすめいたします。

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