漢方コラム「通信」

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夏場に増える浮腫みのご相談

録的な猛暑そして豪雨となっております。ある40代の女性から浮腫みの相談を受けました。朝起きると手足がパンパンになっており、からだが重く立ちあがるにも難儀しているご様子でした。

早速漢方薬を他の症状や体質も考え合わせてお飲み頂き、服用一か月後には依然本調子ではないものの、快方に向かい浮腫みが取れて喜んでおられます。薬方にある大棗、黄耆、生姜などの生薬で気を補い、白朮や防已と言った利水剤が水分の代謝を改善したものと考えます。西洋薬にある利尿剤には腎尿細管からの尿の再吸収を抑え、尿を強制排出させる働きが知られていますが、漢方薬は気を補い気血の巡りを改善し、結果的に細胞に貯留した水を血管へ引き込むのです。ですから浮腫みに直接作用すると言うよりもからだ全体を元気にすることにより、症状が軽減したと言えます。猛暑により体力を消耗して体内の水分バランスが乱れがちです。四肢の浮腫みだけでなく下痢や吐気、頭痛などの不調も水分代謝の異常が関与する場合があります。お悩みの方は漢方薬局ご相談ください。

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