漢方コラム「通信」

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蕁麻疹の痒みには漢方薬をお勧めしています

公園の木々が美しく色づいてきました。ある50代の男性から蕁麻疹の相談をお受しました。強い痒みが全身に広がり、お通じも悪く、ストレスと疲労でめいっぱいの状態でした。早速漢方薬をお飲み頂き症状は月を追う毎に軽減し、お腹の調子も良いとのことでした。

薬方には柴胡、枳実、茵蔯蒿などを含み、肝臓の代謝や胃腸の働きを助ける内容です。蕁麻疹と疲労は直接の関係はありませんが東洋医学の五臓の一つ「肝」は疏泄を主ると考えます。肝はからだの気血の巡りを助けと言う意味です。西洋医学的に観ても肝臓は解毒代謝を担う臓器で、疲労が蓄積して解毒がうまく行かないと皮膚症状が現れるのは容易に考えられます。ことわざに「堪忍袋の緒が切れた」と言われますが、その意味で私は堪忍袋は肝なのだと考えます。蕁麻疹の原因は様々ですのですべての蕁麻疹がそうだとは言えませんが、この方の場合は五臓、取分け肝の代謝異常(肝鬱)により発症しているのではと推察いたします。蕁麻疹でお悩みの方はご相談ください。

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