漢方コラム「通信」

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線維筋痛症の痛みが漢方薬で軽減

木々が芽吹き春を感じます。ある40代の女性から身体の痛みについてご相談を受けました。症状は3年程前から始まり病院の検査では何の異常も見られず線維筋痛症と診断されたそうです。早速桂皮、附子、黄芩、柴胡、大棗などを含む薬方を複数お飲み頂き三回目のご来店時には、症状に波はあるものの徐々に改善し、最近では「確かに痛みが軽減している」とのことでした。また医師からも薬を減らす予定と言ってもらえたそうです。漢方薬の内容から判断すると気血の巡りが滞っていたのかも知れません。漢方薬は病名だけから選薬することはできません。

線維筋痛症は局部の炎症と言うよりも自律神経系の乱れや更年期の症状にあるような流動的な痛みであったり、慢性的な疲労、不安感、不眠、頭痛など多岐に渡ることが多くあるからです。また体質的にもフローチャートで分類できるような単純なものでなく虚実や寒熱が交錯した錯雑の状態であったりします。身体の痛みでお悩みの方は漢方専門店にご相談ください。

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線維筋痛症とは

線維筋痛症は比較的最近になって耳にする病名ですが、以前心因性リウマチ、結合組織炎症候群などと呼ばれていたものを線維筋痛症( Fibromyalgia:FM)と改めたものです。症状は関節や筋肉など全身に強い痛みを感じますが血液検査では炎症反応がなく、更に不眠やうつ症状、慢性的な疲労感を伴って来店される方がしばしばです。男性よりも女性に多く現れる症状です。

西洋医学的な治療

リウマチとは違い炎症反応はありませんので、痛みに対しては一般的には非ステロイド性鎮痛消炎剤; NSAIDsではなくリリカやノイロトロピン、精神症状に対しては抗うつ剤、睡眠薬などが複数処方されています。

線維筋痛症に漢方薬をお勧めいたします。

前述しましたように痛みは関節や筋肉など広範囲に及び、随伴する慢性的な疲労感、鬱症状、不眠症など心の痛みも考えあわせた漢方処方がお勧めです。お一人お一人の症状と体質に合わせた漢方薬であることがポイントです。お悩みの方はご相談ください。

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