漢方コラム「通信」

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味覚異常と不安感が漢方薬で改善

爛漫となりました。ある60代の男性からのご相談です。昨年から食事が粉っぽく感じ無理に食べていると言います。味覚専門医を受診し味覚機能などを検査し治療しているものの、あまりはかばかしくないご様子でした。早速漢方薬をお飲み頂き、二か月目には味覚が少し戻り食欲も出てきたと言っておられました。漢方処方には柴胡、牡蛎(ボレイ)、厚朴などが含まれており心(しん)に配当される薬方です。

漢方では「舌は心に開窮する」といわれ、心の状態が舌に出やすいという意味です。東洋医学の心とは心臓だけでなく精神的こころの状態も含みます。この方の場合も鬱症状や不安感があったり不眠や耳鳴りなどいずれの症状も少しずつ快方に向かっているご様子から判断して、心の状態が舌などに表れていたのでは推察いたします。味覚異常の原因は他にも全身的疾患や薬剤起因性などもあり得ます。お悩みの方はご相談ください。4/29~5/6まで研修のため臨時休業いたします。(1232)

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