漢方コラム「通信」

キーワード: 

痔の改善だけでなく食欲と体力も回復する漢方薬

が待ち遠しい頃となりました。ある40代の女性から痔の相談を受けました。症状は痔出血があり、肛門の腫れを感じ夕方になると粘液が出て、年末年始の繁忙期には脱肛気味にもなると言います。早速漢方薬をお飲み頂き出血は治まりました。また粘液も減ってもう一歩のところまで回復してきました。漢方薬は黄耆(オウギ)、当帰、人参、白朮(ビャクジュツ)、柴胡などの生薬を含む複数の処方を組合せお飲み頂いております。

中医学の用語で中気下陥(ちゅうきかかん)という言葉があります。中気とは主に胃腸(中焦)などの機能(気)が停滞し内臓下垂、脱肛、子宮脱、遊走腎などが発生した状態を表します。この女性は普段立ち仕事をしており、疲れやすくまた食欲もあまりありませんでした。しかし漢方薬をお飲み頂いてからは食欲も増して体力も安定しているご様子です。痔を大別すると痔核、裂肛、痔ろう、脱肛がありますが患部の手当ては勿論、体質に合った漢方薬の服用と生活の養生で根本から治しましょう。お悩みの方は漢方専門店にご相談ください。

無料相談はこちら