漢方コラム「通信」

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ダラダラと続いていた不正出血

しい寒さが続いております。ある50代の女性から不正出血の相談を受けました。以前からその傾向はあったようですが、今回は3ヶ月程症状が続いているということでした。スポーツ好きな方で気力体力ともに充実しているように見えましたが、よくよくお話しを伺ってみると子宮筋腫を患った経緯があり、生理不順の傾向があり鉄剤も服用しておりました。早速漢方薬をお飲み頂き1か月後には、ダラダラと続いていた出血がすっかり治まったとおっしゃって頂きました。

薬方には牡丹皮などの駆お血剤や四物湯、人参などを含みます。既往歴から判断して体質的なお血は容易に推測できますし、明るく元気そうに見えても出血が続くと血虚であり虚証に傾いていたとしても不思議ではありません。体力あるスポーツ選手がマラソンを完走した後は虚弱な状態になるのと同じです。よく人を虚証、実証などタイプ別に区分しますが、同じ人でも状況によって変化することはありえますし、虚と実を併せ持っている方もお見受けいたします。漢方薬は証の見極めが大切だと教えてくれた症例です。不正出血でお悩みの方はご相談ください。

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