漢方コラム「通信」

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チリチリ、ヒリヒリとした足のしびれ

風が心地よい季節となりました。ある60代の女性からのご相談です。両足のジリジリとしたしびれに悩んでいました。しばしばみられる症例です。当然医師の診断を受け鎮痛剤、ビタミン剤は服用していましたが、はっきりとした改善が見られない状態でした。

漢方薬でも試行錯誤の連続でしたが、処方を切り替えてから徐々に症状が軽減し、普通に歩けるようになったそうです。漢方薬は牡丹皮(ボタンピ)、麦門冬(バクモンドウ)、呉茱萸(ゴシュユ)などを含みます。また同時期に別の方からも同じような症状での相談を受けました。複数処方を組み合わせ対応いたしましたが、どれも痛みに用いる内容ではありません。むしろ自律神経系あるいはホルモンのバランスが乱れることによる症状に効能を有する漢方薬でした。

一般的に痛みやしびれは整形外科や神経内科の領域ですが、必ずしもそうではなく自律神経やホルモンなど身体全体のバランスの影響を受けることもあることを忘れてはなりません。やはり一人ひとりの体質に合った漢方薬が効果的であると実感した症例でした。お悩みの方はご相談ください。

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