漢方コラム「通信」

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慢性的な倦怠感から快方へ

穫の季節を迎えております。ある30代の女性から倦怠感のご相談を受けました。一時的な倦怠感はだれしもが経験するものですが、この方の場合は症状が慢性化しており、首肩の凝りや頭痛、不眠、腹痛を伴う下痢にもなっていました。早速漢方薬をお飲みいただきましたところ、頭痛、下痢が改善され、睡眠が取れて身体が軽くなったと言ってくださいました。漢方には釣藤鈎(ちょうとうこう)、黄連、芍薬、柴胡などを含み、ストレスに対応する内容になっております。

中医学の五行学説はすべての臓腑や感情、事象などを五つに分類し、普段は相互に助け合う関係(相生)にあります。ところが感情面で怒りや悲しみが強くなりバランスが崩れると抑制的 (相剋)に働き、自律神経系や免疫系の不調につながると考えます。この方の場合は人間関係のトラブルが根底にあったようです。頭痛と倦怠感、下痢と別々の症状ですが、身体はつながっており連鎖的に発症したのではと推測いたします。倦怠感は背後に精神的な歪がはらんでいる場合があります。お悩みの方はご相談ください。

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