漢方コラム「通信」

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汗疱のかゆみに漢方薬

陽花が目を楽しませてくれています。ある60代の女性が娘さんに付き添われて来店されました。指先や指の側面、足の裏の小さな水疱によるかゆみに悩まされ、じっとしていられない程でした。早速漢方薬をお飲み頂きましたところ、徐々に水泡が減り、かゆみもなくなったと言います。また最近はお孫さんのお世話で大忙しのようですが、血圧も安定して体調は良いご様子です。汗疱は汗や金属アレルギーの関与も指摘されていますが原因がはっきりとしていません。

この汗疱だけでなく、春先から夏にかけてジュクジュクとした浸出液の出る皮膚炎のご相談が多くなります。中医学的には湿熱の症状です。つまり余分な湿邪や熱邪が患部にある状態ですので、過剰な飲食は症状を悪化させる場合があります。漢方薬では体質と患部の湿熱の比率に応じて朮(じゅつ)や 茯苓(ぶくりょう)、黄連などで湿熱を取り去ります。皮膚病は患部の燥湿の見極めがとても大切です。同病異治ということばがあります。同じ病気や症状に対して治療方法が異なることを意味しますが、病名だけでは薬方の選択はできません。お悩みの方はご相談ください。

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