漢方コラム「通信」

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アレルギー性鼻炎には体質に合った漢方薬を

アレルギー体質の方にとっては辛い季節となっております。

ある20代の女性から鼻炎の相談を受けました。鼻水が流れでて接客の仕事も間々ならないご様子でした。早速漢方薬をお飲み頂き鼻水が止まるだけでなく、からだも温まり体調がよいご様子でした。一般的には花粉症に用いる処方としては小青龍湯が有名です。比較的体力があり、陽証の水毒つまり体質的な水分代謝のアンバランスの方に用いられますが、なぜか最近はこの証が少なくなっているように感じています。ご来店のこの女性は一見血色も良く元気そうに見えましたが、細辛、附子を含む小青龍湯とは逆の陰証の漢方薬で効き目を実感しておりました。またこの時期頑固な咳アレルギーに悩まされる方もおります。この場合普段の体質が虚証であっても咳を連発し睡眠が摂れない状況が肺の実熱証として出てくることもありえます。

アレルギー性鼻炎を含むアレルギー症状に於いては症状と体質を如何に捉えるかが大切なのです。花粉などのアレルゲンの飛散が収まるまでは漢方薬の服用をお勧めいたします。お悩みの方はご相談ください。

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