漢方コラム「通信」

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女性の冷えのぼせに漢方薬

リストの降誕日を待ち望む季節となりました。

ある40代の学校職員の方ですが、毎年寒さが増してくるこの時期にのぼせ感が強くなり、話しながらも額から汗が垂れてくるのがわかる程です。早速漢方薬をお渡しし、一か月後ご来店の際には症状が軽減し「漢方薬が効いている」と言ってくださいました。熱感が上にでるのは自然の摂理ですが、体質や生活習慣によりお血が進むとこの症状が顕著になることがあり、ストレスやホルモンのアンバランスも影響することがあります。東洋医学で「血は熱なり水は寒なり」と言います。特に古血は上焦に熱を帯びます。昔の風呂釜の湯は循環が悪く上部が暑く底が温かったことを思い出します。体質に合わせた桃仁、牡丹皮などでお血を取り去り、血流を改善することが大切です。場合によっては下肢を温めることも必要になります。

漢方の考え方に気血水の三本柱があります。中でも気と血は影響し合う事が多く、気血同体と言えます。ですから単にのぼせ、多汗症に収まらずイライラなどの精神症状として表れたりその逆もあり得ます。

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冷えのぼせはどうして・・・・

40代以降の女性で足元の冷えと胸から上ののぼせ感、程度によっては発汗でお悩みの方がしばしばご来店になります。温かい室内に入るタイミングであったり時に何の前触れもなくのぼせや発汗に悩まされる方もいることでしょう。その原因の多くははホルモンのアンバランスによるものです。

エストロゲンの低下

ではどうしてホルモンのバランスが乱れると、冷えのぼせがでるのでしょうか、女性ホルモンのエストロゲンは卵巣から分泌されていますが、閉経前後から特に分泌が低下してきますす。それにより新陳代謝が低下し、動脈硬化そして血流も滞るのです。簡単に言うと血液ドロドロ、東洋医学で言う瘀血症状です。

冷えのぼせ、発汗に漢方薬

漢方薬は体質を考慮することが大切ですが、のぼせや発汗に関してはその程度も参考にします。また中医学では更年期のほてりや発汗は腎虚と捉えますので、腎を補うことがより根本的な症状改善につながります。冷えやのぼせ、発汗でお悩みの方は漢方薬をお勧めいたします。ご相談ください。

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