漢方コラム「通信」

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食欲不振と口内炎

記録的な猛暑となっております。

ある80歳代の男性から食事が摂れないとの相談を受けました。よくよく話しを伺ってみると甲状腺の癌を患い、放射線治療の後に口内炎が出来たのが始まりで、その後癌は完治したものの口内炎は治る気配がないといいます。それどころか食欲が減退し、歯が抜け落ち、歯科の治療も受けられないと口角に泡を溜めながら話して下さいました。

早速漢方薬をお飲み頂きましたところ、徐々に口内炎は治まり、食欲も回復してきたようでした。この方は元々がやせ形でしたので7キロの減量は身にこたえたはずです。漢方薬は人参、黄耆を主とした補気剤をお飲み頂きましたが、口腔内から肛門まで消化管の機能を助けると同時に体力を取り戻すことが出来ます。この男性はご来店の度に足取りもしっかりとして、歯の治療も受けられたと大変喜ばれました。

「口角泡を飛ばす」とのことわざがありますが、泡や唾が溜まる方のなかには体質的に胃腸が弱い方が多くおります。夏バテで食欲不振などの胃腸症状と共に疲労倦怠を感じている方は漢方薬をお勧めいたします。

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アフタ性口内炎

アフタ性口内炎、カタル性口内炎、ウイルス性口内炎など様々ですが、取り分け多いのがアフタ性口内炎です。

アフタ性口内炎の原因

上記症例のように抗癌剤の副作用と思われるケースもありますが、口内炎を繰り返す方は普段より疲れやすかったり、ストレスを抱えていることが多いようです。ストレスが交感神経の興奮→顆粒球の増加→活性酸素による粘膜破壊という流が代医学でもはっきりしています。

アフタ性口内炎に漢方薬

粘膜の修復には漢方薬が適しています。患部の様子と体質的な虚、ストレスなどの状況に合わせた漢方薬を是非お勧め致します。

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