漢方コラム「通信」

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春と知覚神経の異常

ひばりが丘周辺も梅が満開です。

春は気温も上昇し草木が芽吹きますが、私たちの身体も陽気が上昇してきます。中医学の五行理論では春は肝に属しますが、肝気の巡りが悪いと情緒的に不安定になったり、自律神経的な症状に悩まされることが多く、時に蟻走感(ぎそうかん)という症状で現れることもあります。これは皮膚の上を蟻が這っている感覚のことですが、全身の痛みを感じるなど知覚異常として現れることもあるようです。ある30代の男性ですが、全身の知覚異常に悩み来店されました。早速漢方薬で桂枝湯類に属する漢方薬をお飲み頂き、少しずつ痛みが軽減し快方に向かわれました。

古書『金匱要略』にも「物有りて皮中に在る状の如く」などと記されており、昔から悩まされていた症状の一つの様です。食養生としてはホウレン草、菊菜、菜の花、タラの芽など苦味ある春野菜の摂取を心掛け、肝気の巡りを良くすることも大切です。お悩みの方は漢方専門店にご相談ください。

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