漢方コラム「通信」

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夏場に悪化する肘・膝の内側のアトピー性皮膚炎

厳しい残暑を迎えております。
ある三十代の女性ですが生後間もない頃からアトピー性皮膚炎を患い、顔、首回り、肘や膝の内側の炎症があり、かゆみを何とかして欲しいと言って来店されたのです。

早速漢方薬をお飲み頂き、少しずつ赤味が引いてきたのがわかったようです。しかも例年夏場になると炎症が悪化するはずが今年は調子が良く、友人の結婚式にも出席できると喜んでおられました。漢方薬は症状と体質を考慮し黄耆(おうぎ)、黄連、黄柏(おうばく)など配合された薬方をいくつか選択しました。患部は首回り、肘や膝の内側ですから湿気のこもる場所です。よってその程度に応じた湿熱を取去る薬方が必要なのです。

西洋薬では赤味やジュクジュクと言った分泌物の程度など関係ありませんが、漢方の場合は陰証か陽証かあるいは虚証か実証と言った身体全体の弁証と共に局部の状態を確認する必要があります。すぐによくならないこともありますが、一か月程度お飲み頂いて様子を見ていきましょう。

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