漢方コラム「通信」

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しもやけとニキビに悩む女子中学生

オホーツクからは流氷の便りが届く頃となりました。

ある10代の女性からニキビの相談を受けました。色白な肌だけに、頬やおでこのニキビが目立ちます。とても悩んでいるようで毎日洗顔には十分時間を掛けておりました。早速漢方薬をお飲み頂き月を追うごとにニキビは少なくなっており、改善していることは明らかでした。しかし症状良くなっている事とは裏腹に表情は微妙なものでした。まだまだだとは思っておりましたが、どうやら本人の関心は別なところに移っていたのです。例年冷え症でしもやけが出ていたのが今年は出ていないのです。冷え性体質であることは確認しておりましたが、しもやけのことは頭にありませんでした。

東洋医学で「異病同治」と言われますが一見違う症状でも同じ治療法を取ることがあります。漢方は皮膚病の反応穴から気功で最終確認しお渡ししたのですが、結果的にしもやけにも適合していたと判断できます。牡丹皮、桂皮といった内容生薬から考えて何の不思議もないことですが、漢方の素晴らしさに改めて教えられた一例でした。

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しもやけの原因

秋から冬にかけて朝晩と冷え込んでくると途端に末梢血管が敏感に反応し、血行障害をおこすことがあります。末梢血管の収縮によるものですで手足がムズムズかゆくなり赤く腫れることもあります。これをしもやけあるいは凍瘡(とうそう)と言います。

しもやけ(凍瘡)に漢方薬

西洋薬としてはビタミンE製剤が主な処方薬ですが、漢方薬は寒熱を大切にする医学で対処法が様々です。しもやけは漢方薬こそが取り組むべき症状のひとつと考えています。体質にも合った漢方薬で症状を改善させましょう。

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