漢方コラム「通信」

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微熱が下がらない大正生まれの方

桜が芽吹く季節がやってきました。
大正生まれの女性からの相談です。この数週間微熱が下がらず辛い日々が続いているといいます。虚弱な体質のために体力の消耗を気になさっておられました。

早速漢方薬をお飲みいただきましたところ数日後には徐々に平熱に近づき、おまけに便通もよくなったと喜びの声を聞かせて頂きました。お会いして舌の色や艶を見ると中医学でいう陰虚証で体内の津液(しんえき)が不足しているようで、ご本人も喉が渇くと言うのです。漢方には人参、麦門冬、麻子仁(ましにん)などが配合されており体内を潤し、免疫を高め平熱へ至らしめたものと考えます。高齢になると微熱によりガタガタと寒気を感じ、熱の産生が追いつかないいわゆる陰証になるものですが、この方の場合は顔色や年齢に反して寒気を感じず陽証であったと考えられます。

漢方薬の優れている点は補剤にあり虚弱で高齢の方は漢方向きです。お困りの方は専門店にご相談ください。

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