漢方コラム「通信」

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全身のほてりとゾクゾク感

キリストの降誕を待ち望む待降節です。
ある70代の男性からの相談です。
普段は特に冷え性や暑がりということではないのですが、昨年位から疲れやすく夜間になると全身にほてり感が出て来ると言います。また直後に今度はゾクゾクと冷えに襲われるのだ云います。よほど辛いとみえて繰り返し症状説明を受けました。漢方でいう往来寒熱の症状です。

早速体質体力に合った漢方薬を他の症状と合わせてお飲み頂きましたところ、1か月程で症状の程度が軽減したご様子で気持ちはもう他の症状に移っておりました。漢方薬は柴胡、芍薬、黄ごん、人参を配合した柴胡剤ですが他の四逆散や逍遥散と同様に精神的な抑鬱感やイライラと言った肝気鬱血(かんきうっけつ)の症状に用います。また黄ごんが加わることにより熱状を呈する症状にも対応するのです。傷寒論によるとこのような症状は少陽病期の熱状のひとつと記されています。お困りの方はご相談ください。

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