冷えやむくみを引き起こす水毒とは? 不快な症状の改善に漢方を!

十字屋平蔵薬局 薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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女性に多い「冷え」や「むくみ」などの症状は、水毒によるものである可能性があります。水毒とは東洋医学における考え方の一つで、体内の水分バランスが乱れることによって起こる症状のことです。特に、美容や健康のために水をたくさん飲むように心がけている人などは、知らず知らずのうちに水毒を起こしている可能性があるため、注意しなければなりません。この記事では、水毒の症状や原因・漢方薬による効果などについてまとめてご紹介しましょう。

  1. 水毒とは?
  2. 水毒をセルフチェックしよう
  3. 水毒の解消法と予防法
  4. 水毒と漢方について
  5. 水毒に用いられる漢方薬とは?
  6. 漢方薬局に相談する際のポイント
  7. 水毒に関するよくある質問

この記事を読むことで、水毒について詳しく分かるはずです。ぜひ参考にして、気になる症状を改善してください。

1.水毒とは?

まずは、水毒の症状や原因・影響についてご紹介しましょう。

1-1.「水」が体内にたまることで起こる不快な症状

東洋医学では、体が健康を維持するためには「気」「血」「水」の3つがバランスよく体内をめぐっている必要があると考えられています。「気」は生命エネルギー、「血」は血液、「水」は血液以外の体液のことです。水毒はこのうちの「水」が必要以上に体にたまり、冷えやむくみなどさまざまな不快な症状が起きることをいいます。もともと冷えやすく男性に比べて筋肉量が少ない女性は、特に水毒になりやすいので注意が必要です。

1-2.原因は日常生活の中にも

日常生活における水毒の原因には、以下のようなものがあります。

  • 水分のとりすぎ
  • 運動不足による筋力低下
  • 塩分や糖分のとりすぎ
  • 体の冷え

1-3.不快な症状や病気の原因になる

水毒は体の冷えやむくみ・立ちくらみ・めまい・食欲不振などさまざまな不快な症状を引き起こします。また、水毒の状態を放置することでアレルギー体質になりやすく、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎・ぜん息などにつながる可能性もあるため、早めの対処が必要です。

2.水毒をセルフチェックしよう

自分に水毒の可能性があるかどうかをチェックしてみましょう。以下の項目で当てはまるものが多いほど、その可能性が高くなります。

  • 下半身がむくみやすい
  • のどがかわきやすい
  • 体がだるい
  • 疲れやすい
  • 食欲がない
  • 尿の量が少ない、または多い
  • 胃もたれしやすい
  • 水分の摂取量が多い
  • 朝起きたときの体温が35℃台
  • 1日の睡眠時間が5時間以下
  • 普段あまり運動をしない

3.水毒の解消法と予防法

水毒になってしまったときの対処法と、普段からできる予防法についてまとめました。

3-1.水毒を解消する3つのポイント

水毒を解消するためには、体内にたまった余分な水分を排出することが何より大切です。まず、摂取する水分量を調整しましょう。「健康や美容のためには1日2リットルの水を飲むとよい」などという話を聞いたことがあると思いますが、体に必要な水分量は人によって異なります。のどがかわいたときに、必要な量だけを飲むようにすることで、余分な水分を体にためずに済むでしょう。2つめは、汗をかいて体内の水を排出することも大切です。適度な運動や入浴で汗をかき、体にたまった水分や老廃物を体外に出してください。そして、3つめの解消法が、体を温めることです。生姜(しょうが)やカボチャ・玉ねぎなど体を温める作用がある食材を積極的にとり、服装なども体を冷やさないように注意しましょう。

3-2.水毒の予防法とは?

普段から体が冷えやすい人や水分の摂取量が多い人は、水毒にならないように予防することも大切です。予防のポイントをご紹介しましょう。

  • 水分をとりすぎない
  • 生ものや冷たいもの・塩分や糖分の多い食材の摂取を控える
  • 体を冷やさない
  • 適度な運動の習慣をつける
  • 玄米や海藻・じゃがいも・バナナなど利尿作用のある食材を積極的にとる

3-3.利尿作用のある食材と体を温める食材を組み合わせることが大切

利尿作用のある食材をとることで体内の余分な水分を排出することができます。しかし、利尿作用のある食材は体を冷やすため、できるだけ体を温める食材と組み合わせて摂取するのがおすすめです。そうすることで、より効果的に水毒を予防することができるでしょう。

4.水毒と漢方について

水毒の解消や予防には漢方が効果的といわれています。漢方医学による水毒の考え方や、漢方薬のメリットなどをご紹介しましょう。

4-1.漢方における水毒の考え方とは?

漢方医学では、体内の「気」「血」「水」のバランスを整えることで水毒の症状を改善できると考えられています。生活習慣の見直しとともに漢方薬を服用することで、体内にたまった余分な水分を排出し、不快な症状を解消することができるでしょう。

4-2.漢方薬のメリットを紹介

漢方薬には以下のようなメリットがあります。メリットを踏まえた上で、自分に漢方薬が向いているかどうか検討してみてください。

  • 水毒になりにくい体質に改善できる
  • 西洋薬に比べて副作用の心配が少ない
  • 原因がはっきりしない症状にも効果を発揮する

4-3.体質や症状に合った漢方薬を

漢方薬は、その人の体質や症状に合ったものを正しく服用することで効果を発揮します。合わないものを服用すると効果を期待できないだけでなく、副作用が生じる原因にもなってしまうのです。自己判断で漢方薬を選ばず、漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談して処方してもらうことをおすすめします。

5.水毒に用いられる漢方薬とは?

水毒の改善に用いられる漢方薬には、以下のようなものがあります。

5-1.五苓散(ごれいさん)

沢瀉(たくしゃ)や茯苓(ぶくりょう)・猪苓(ちょれい)などの生薬で作られた、体内の水分循環改善によく使われます。利尿作用や発汗作用があるため、「尿の量が少ない」「汗をかきにくい」という人におすすめです。水分のとりすぎが原因で水毒になってしまった場合に使用するとよいでしょう。

5-2.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰(とうき)・芍薬(しゃくやく)・沢瀉(たくしゃ)などの生薬で作られた漢方薬で、体を温めて水分代謝を整える効果があります。疲れやすく虚弱体質の人におすすめです。水毒の原因が体の冷えにある場合などに効果が期待できます。

6.漢方薬局に相談する際のポイント

漢方薬を購入する際は、漢方薬局に相談するのがおすすめです。相談する際のポイントをまとめたので参考にしてください。

6-1.信頼できる漢方薬局を選ぶ

漢方薬局は全国に増えてきていますが、その中から信頼できるところを選ぶことが大切になります。漢方薬局を選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

  • 豊富な実績があるか
  • 親身に相談に乗ってくれるか
  • 料金設定が分かりやすいか
  • 無料相談を受け付けているか

6-2.無料相談を利用しよう!

まずは漢方薬に関する不安や疑問を解消するために、無料相談を利用することをおすすめします。自分の体質や症状をしっかりと伝え、適した漢方薬を処方してもらうことが大切です。「十字屋平蔵薬局」では、こちらから無料相談を受け付けています。気軽に利用してみるとよいでしょう。

7.水毒に関するよくある質問

「水毒について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.水分補給をする上で気をつけるべきなのはどのようなことですか?
A.一気に大量の水分をとらず、できるだけ白湯(さゆ)や常温水などを飲むようにしましょう。夏でも冷たい飲みものばかり飲むのはNGです。

Q.梅雨時期になると体調が悪くなるのも、水毒の症状でしょうか?
A.梅雨時期は湿度が高くなるため、汗をかきにくく体内に水分がたまりやすくなります。水毒の症状が起こる可能性は高いでしょう。

Q.水毒を解消するためには、どのような運動がおすすめですか?
A.入浴前に下半身のスクワットをするとよいでしょう。最初は無理のない程度に、慣れてきたら少しずつ回数を増やしていってください。

Q.漢方薬はどのタイミングで飲めばよいですか?
A.基本的には、食前または食間に飲むようにしてください。空腹時のほうが薬の吸収がよくなります。

Q.漢方薬には副作用の心配が一切ないのでしょうか?
A.まったくないわけではありません。症状や体質に合わないものを服用すると副作用が出ることもあるため、十分注意してください。

まとめ

いかがでしたか? 水毒の症状や漢方薬による効果などをまとめてご紹介しました。特に夏場は水分の摂取量も増えるため、水毒の症状に悩まされる人が多くなります。気になる症状がある人は、水毒の原因を理解し、改善するための方法を検討してみてください。

十字屋平蔵薬局 店主 富居 博典

監修者

富居 博典
十字屋平蔵薬局 店主

所属研究会・勉強会
東洋漢方研究会/伝統漢方研究会緑健会日本中医薬研究会

東京薬科大学卒業後、総合病院・調剤薬局での実務経験を経て、漢方専門薬局『十字屋平蔵薬局』を開業。

漢方薬だけでなく病気や症状・治療薬・医療全般についても精通しており、一人一人の治療経過や薬歴を踏まえた提案・養生指導が好評を得ている。地域情報誌にて健康コラム『平蔵の漢方相談』を連載。15年以上続く長寿コーナーとなっており、長きにわたって地元の人々に親しまれている。


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