冠元顆粒の効能効果を徹底解説! 瘀血のサインと対策について

十字屋平蔵薬局 薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、あくまでも私見ですのでご了承ください。内容に誤りがあった場合でも、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いません。体調に異変を感じた際には、当ブログの情報のみで自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

こんにちは十字屋平蔵薬局です。日本で死因の上位を占めている三大疾患はご存知かと思います。そうです「がん」、「心筋梗塞」、「脳梗塞」です。これらを合わせると全死因の6割を占めると言われています。だれにとっても他人ごとではありません。これらの疾患に共通する症状に瘀血(おけつ)つまり血流障害があげられます。食生活の変化と高齢化社会により増々その傾向にあると考えられます。知は力なり!知ることは疾病予防の一歩です。今現在頭痛、肩こり、めまい、動悸などでお悩みの方にとってもこのブログが症状改善の助けとなることを願います。

冠元顆粒の効能効果を生薬ごとに解説します。また瘀血(おけつ)について、冠元顆粒をお勧めしたいタイプ、飲み方、注意点、よくある質問などを書き綴ってまいります。冠元顆粒の良さとまた養生の大切さもわかって頂けると思います。

  1. 冠元顆粒とは?
  2. 瘀血とは?
  3. 冠元顆粒をおすすめしたい人
  4. 瘀血対策のために
  5. 冠元顆粒の効能について
  6. 冠元顆粒の飲み方について
  7. よくある質問
  8. まとめ

1.冠元顆粒とは?

1966年から中国では文化大革命と言う混乱時代が10年間続きました。人々はストレスにさらされ心筋梗塞や脳梗塞と言った血管が詰まって流れない、つまり血流障害(瘀血)に倒れる国民を憂い、当時の周恩来首相の呼びかけで、国家挙げて開発されたのが冠元顆粒の原本処方である冠心Ⅱ号方なのです。今から50年ほど前の出来事です。

2.瘀血とは?

東洋医学で血液の粘性が高く、血流状態が悪くなっている状態を言います。中年以降に多いのですが若い方にも見られ様々な症状や病気の温床となります。瘀血のサインを見逃さないよう日頃の体調確認が大切です。

瘀血チェック

以下に瘀血が疑われるサインを列挙いたしました。該当する症状が複数個ある場合はご相談ください。

  1. 舌や唇の色が紫がかっている
  2. 舌の裏の静脈(舌下静脈)が太くなっている
  3. 足の静脈が浮き出ている
  4. 痔に悩まされている
  5. ポリープや腫瘍がある
  6. 経血の色が黒ずんでいたり、レバー状の塊になって出ることがある
  7. 生理痛が辛い
  8. 顔色がどす黒い
  9. 歯茎が暗赤色
  10. 皮膚が硬化しザラザラしている
  11. 目の下にクマが出来ている
  12. アザができやすい、シミそばかすが多い
  13. 関節痛、手足のしびれ、首や肩が凝る
  14. 手足が冷えやすい
  15. 頭痛、頭重など

3.冠元顆粒をおすすめしたい人

3-1.ストレスの多い人

ストレスの原因は様々ですが家庭や仕事などでの人間関係、日本人は勤勉であるが故の過重労働、他にも気候や環境の変化、病気そのものがストレスとなり体調不良になる場合があります。そんな方には適度に気分転換を図り、ストレスを発散させることが必要です。そしてこのようなストレスから来る瘀血症状には冠元顆粒を是非お勧めいたします。

3-2.メタボでお悩みの方に

メタボリックシンドローム(Metabolic syndrome)とは内臓肥満(臍の高さで腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上)の方で血圧、脂質異常(中性脂肪、HDLコレステロール)、空腹時血糖の3つの内2つ以上あてはまる場合をメタボ、メタボリックシンドロームと言っています。普通脂肪細胞からは善玉因子と言われるアディポネクチンとTNF-αやIL-6などと言われる悪玉因子が分泌されています。通常はバランスが取れているのですが、肥満した脂肪細胞からはアディポネクチンが減少し悪玉因子がより多くなってしまいます。インスリン抵抗性が増し血管の動脈硬化、高血圧症、心筋梗塞、脳梗塞へとつながりかねません。

3-3.中高年の方に

年齢が進むとどうしても代謝が低下、食事量はそれほど変わらないのに太りやすくなったり、疲れやすくなってしまうものです。東洋医学で言う瘀血症状に陥るケースが多くあります。そんな方には冠元顆粒がお勧めです。もちろん若い方にも瘀血症状は起こり得ますので年齢や性別などは関係ありません。瘀血の関与する疾患は循環器や精神疾患、婦人科系疾患、皮膚疾患、整形外科系疾患など様々です。

4.瘀血対策のために

もちろん日頃の養生が欠かせません。できる範囲で食事や適度な運動そしてストレス解消、充分な睡眠などをお勧めいたします。

4-1.食事の取り方

糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、繊維など全体的なバランスが大切です。その上でスナックなどの加工食品や甘味類、脂っこい食品、アイスクリーム、ジュース、飲酒やたばこなどは控えめにしましょう。積極的に摂って頂きたい食品としては野菜、魚介類、酢の物、発酵食品などです。特に野菜は一日350gと言われていますが葉緑素や食物繊維たっぷりの野菜は
瘀血解消に大切です。

4-2.便の臭い、固さは大丈夫?

常日頃店頭にて大便の様子を確認しております。毎日黄金色の便がスッキリと出ていれば問題ありませんが、便臭が強かったり、黒っぽい固い便、臭いオナラを連発する場合は腸内環境が悪く瘀血状態になっている可能性もあります。

5.冠元顆粒の効能について

5-1.成分とそれぞれの効能

成分は川芎(センキュウ)2.25g、芍薬(シャクヤク)2.25g、紅花(コウカ)2.25g、木香(モッコウ)1.125g、香附子(コウブシ)1.125g、丹参(タンジン)4.5gの6種類から構成されています。

川芎

補血、強壮、鎮静、鎮痛薬として冷え症などの婦人病や皮膚疾患、消炎排膿の処方に配合されています。中国の古典「神農本草経」には芎窮(きゅうきゅう)と記されています。古来より中国南西部四川省のものが良品とされているため川芎といわれるようになったといわれています。処方例として「温経湯」「温清湯」「四物湯」などがあげられます。

芍薬

鎮静、鎮痛、鎮痙、抗炎症、血圧降下、血管拡張、平滑筋弛緩作用、黄体機能亢進などの薬理作用が確認されています。芍薬という位ですので元々は薬用として用いられてきましたが今では観賞用にもなっています。灼熱の灼とも同じ旁(つくり)からわかるように「あきらかな」、「輝くような」の意味を持ちます。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われますが、昔からまっすぐに伸びた芍薬の花は美しく際立っている様に形容されてきました。もっとも有名な漢方処方に当帰芍薬散、芍薬甘草湯があります。

紅花

エジプト、中近東が原産で飛鳥時代にシルクロードを経由して日本に伝来したといわれています。アザミに似ており葉には刺があるが品種によってはないものもある。キク科のベニバナの花を乾燥したもので、駆瘀血などを目的に婦人病などに用いられてきました。漢方処方としては「折衝飲」、「芎帰調血飲第一加減」、「通道散」などに配合されています。

木香

その名の通りその根には強い芳香があり行気薬(理気薬)として食欲不振や消化不良に用いられています。キク科の多年草でインドやネパールの山地に自生しています。しかし野生の木香は絶滅の危惧にありワシントン条約で保護されています。「帰脾湯」、「参蘇飲」、「女神散」、「香砂六君子湯」などの漢方処方に用いられています。

香附子

野生の木香が貴重なのに対して香附子は世界の熱帯、亜熱帯地区に広く分布しているカヤツリグサ科の多年草で、道端にはびこる厄介な強害草としても知られています。香附子はハマスゲの根茎で胃痛、腹痛、月経痛、食欲不振、気鬱症に用いられています。「芎帰調血飲第一加減」、「香蘇散」、「柴胡疏肝散」などの処方構成の一つです。

丹参

冠元顆粒の中心処方になっている丹参は別名赤参(セキジン)と言われ表面が紅褐色で堅くもろく折れやすい生薬です。活血の働きを担い血行障害全般に用いられています。川芎と効能が似ていて活血に働きますが川芎は「辛温」ですが丹参は「辛寒」に作用します。丹参を含む漢方処方としては冠心Ⅱ合方以外には天王補心丹が有名です。

5-2.効能がある症状について

頭痛、頭重、肩凝り・・・原因は様々です。ストレスによる血管収縮で血流障害をおこす緊張性頭痛や逆に血管が拡張して起こる片頭痛、高血圧症による頭痛また女性の生理前の症状あるいは更年期障害としておこる場合や、低血圧症に伴う場合、眼精疲労、肩凝り、冷えや副鼻腔炎に伴う場合もあります。瘀血が絡む頭痛、頭重には冠元顆粒を、また他のものと合わせてお飲み頂くこともあります。

めまい

中医学的に以下に分類できます。ストレス、イライラが溜まり肝気鬱血ひいては肝陽上亢するタイプ、また食生活の乱れなどで痰湿が溜まり、さらに瘀血状態によるめまい、貧血など気血の不足あるいは高齢者など体力の低下や冷えから来る腎陽虚タイプなどです。もちろん瘀血によるめまいに冠元顆粒を是非お勧めいたします。

動悸

めまい同様に肝鬱つまりストレスが原因となったり、メタボに代表される痰湿瘀血タイプ、気血(エネルギー)不足タイプ、冷え性タイプなどが挙げられます。これらが複合的に絡んでいる場合もありえますので瘀血と血虚があれば冠元顆粒と補血剤を一緒にお飲み頂くことも考えられます。

6.冠元顆粒の飲み方について

6-1.効果・効能

中年以降または高血圧傾向のあるものの次の諸症:頭痛,頭重、肩こり、めまい、動悸

6-2.用法・用量

成人(15歳以上)1回1包1日3回、食間又は空腹時に服用してください。

6-3.注意点

冠元顆粒の説明書には以下のように注意書きが記されています。

「服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文章を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

  • 皮膚・・・発疹・発赤、かゆみ
  • 消化器・・・下痢、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃痛、腹部膨満感
  • その他・・・異常出血、動悸、のぼせ、ほてり、ふらつき

7.よくある質問

Q.冠元顆粒は飲みづらいですか?
A.当店ご来店の方はほとんど問題なく飲めています。もし顆粒剤が喉に引っかかりそうで飲めないと言う方でも水にも溶けやすいので、安心してお飲み頂けます。他の顆粒製剤と比較しても溶けやすく高品質だと自負しています。

Q.冠元顆粒は通販サイトで購入できますか?
ご購入はできません。冠元顆粒はイスクラ産業株式会社の商品で、日本中医薬研究会に所属している会員店でのみ購入が可能です。ご購入に当たって店頭にてお客様の症状や体質など確認した上で販売しています。お近くの中医薬会員店をお探しください。

Q.冠元顆粒は保険で処方されるツムラにもありますか?
A.残念ながらツムラの製剤にはありません。1991年3月にイスクラ産業が日本で初めて商品化した漢方薬です。

8.まとめ

今回は冠元顆粒についてのブログでしたがいかがだったでしょうか。最後までお読みいただいてありがとうございます。イスクラの冠元顆粒は発売以来多くのお客様に安心してご継続頂いている当店でも一押しの商品の一つです。お買い求めに当たっての体調などのご相談は東京都西東京市にある十字屋平蔵薬局までお越しください。

十字屋平蔵薬局 店主 富居 博典

監修者

富居 博典
十字屋平蔵薬局 店主

所属研究会・勉強会
東洋漢方研究会/伝統漢方研究会緑健会日本中医薬研究会

東京薬科大学卒業後、総合病院・調剤薬局での実務経験を経て、漢方専門薬局『十字屋平蔵薬局』を開業。

漢方薬だけでなく病気や症状・治療薬・医療全般についても精通しており、一人一人の治療経過や薬歴を踏まえた提案・養生指導が好評を得ている。地域情報誌にて健康コラム『平蔵の漢方相談』を連載。15年以上続く長寿コーナーとなっており、長きにわたって地元の人々に親しまれている。


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