高脂血症(脂質異常症)を知る・治療する5つの法則

十字屋平蔵薬局 薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、あくまでも私見ですのでご了承ください。内容に誤りがあった場合でも、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いません。体調に異変を感じた際には、当ブログの情報のみで自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

高脂血症(脂質異常症)と診断されると、食事に運動と体を管理しなくてはなりません。今まで好きに選んでいた食事も制限されてしまいます。高脂血症と診断されたことで今までいかに不規則な生活を送っていたかが明らかとなるでしょう。
高脂血症は生活習慣病であり、「現代病」でもあります。実体を知ることは必要不可欠でしょう。
そこで、今現在「治療中の方」「悩んでいる方」「心当たりのある方」は、ぜひこの記事をご覧ください。高脂血症には危険な病の影がつきまとっています。

  1. 高脂血症の基礎知識
  2. 高脂血症の原因と種類
  3. 高脂血症の「病状・経過・影響」
  4. 高脂血症の治療方法
  5. 高脂血症のセルフケア
  6. 高脂血症に関するよくある質問
  7. まとめ

高脂血症にかかる人は若年層にまで及んでいます。もはや成人病ではないのです。食生活や運動不足がいかに深刻な問題かがわかりますね。基本知識からセルフケアまで徹底的に学んでおくことで、漠然とした不安から解放されることでしょう。

1.高脂血症の基礎知識

高脂血症はなぜ発症してしまうのでしょうか。コレステロールの知識に触れながらその実態に迫っていきます。

1-1.定義

高脂血症とは体の中でコレステロールのバランスが崩れ、自力で調整できなくなった状態を指します。
「高脂血症にかかわる3つのコレステロール」

  1. LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
  2. トリグリセライド(中性脂肪)
  3. HDLコレステロール(善玉コレステロール)

本来なら「脂質」は細胞膜を形成する役目を担い、エネルギーの供給源になるなど、私たち人間の体をたもつためになくてはならないものです。「食事による摂取」あるいは「肝臓で生成」され、脂質は血液中に一定の量で漂っています。

1-2.メカニズム

1-2-1.脂質の働き

上記でも述べましたが、脂質は私たちの体を維持するために大切な役割を持っています。したがって、血液の流れに乗って全身に運ばれているのです。ですが、脂質は「油」ですので自分で血液の中に溶け込むことができません。
そこで、登場するのが「リポたんぱく」という粒子です。
脂質はたんぱく質などの物質と一緒に「リポたんぱく」になって血液の中を自由に渡っていきます。

1-2-2.LDLコレステロール・悪玉コレステロール

リポたんぱくの1つである「LDLコレステロール」は、コレステロールを体の隅々まで運ぶ「運び屋」です。LDLコレステロールは「運ばれている途中」のコレステロールであり、血中に増えすぎると血管の壁に取り込まれて動脈硬化を引き起こします。
そのため、LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」とも呼ばれるのです。
※厳密にいうと「脂肪酸と結合したコレステロールエステル」と「脂肪酸と結合していない遊離型コレステロール」の2種が合わさったものがLDLコレステロールといいます。

1-2-3.HDLコレステロール・善玉コレステロール

LDLコレステロールと似た名称ですが、HDLコレステロールは使われずに余っているコレステロールを集める「回収屋」です。回収したコレステロールは肝臓に戻され、一部が胆汁酸に変化して十二指腸に排出されます。
しかし、排出されたものは腸で再び吸収されてまた肝臓に戻ってくるのです。
奇妙に思われるでしょうが、コレステロールの多い食事を取ると「肝臓・腸」と循環していたコレステロール量がちゃんと減ります。つまり、無駄に見える働きも体内のコレステロール量を一定にたもつ術なのです。
また、HDLコレステロールは「善玉コレステロール」とも呼ばれます。
回収屋であるHDLコレステロールが機能しないと、血中コレステロールの排泄(はいせつ)や循環が不可能です。HDLコレステロールが「機能しない」ということは不要なコレステロールが残ったままですので、動脈硬化が発症する原因になります。

1-3.なりやすい人

高脂血症になりやすい人は不規則な生活をしている人です。
夜間にコレステロールの多い食事を取ったり、そもそも食事を取る時間帯がバラバラであったりすることが要因となります。体のサイクルが狂ってくると善玉コレステロールであるHDLコレステロールがうまく働かず、高脂血症を引き起こすのです。

1-4.脂質異常症とは

インターネットで「高脂血症」について検索すると「脂質異常症」というワードが引っかかります。意味合いは同じと認識して構いません。
ですが、厳密にいうと「高脂血症」は昔の名称であり、今は「脂質異常症」と名称が改められました。高脂血症は「脂質が高いことで引き起こされる病」という意味ですが、HDLコレステロール(善玉コレステロール)は高いことが望ましく、低い場合に「病気」と診断されます。善玉とはいえHDLコレステロールは脂質です。すると、意味合いが矛盾してしまうので2007年より「高脂血症」は「脂質異常症」という病名に変わりました。
ただ、「高脂血症」という呼び方はなくなっていません。今でも病院で「高脂血症」と診断されますし、薬局で「高脂血症の薬」と説明されることもあります。

2.高脂血症の原因と種類

高脂血症にはいくつか種類があると覚えておいてください。この項では「原因」について触れながら解説します。順を追って見ていきましょう。

2-1.原因

2-1-1.遺伝

高脂血症は「遺伝」が影響している場合があります。
わかりやすい例を挙げましょう。高脂血症の1つである「家族性高コレステロール血症」は、LDL受容体というものが密接に関係しています。LDL受容体は肝臓でLDLコレステロールを引き込む働きを持っていますが、生まれつき授かる量が決まっているのです。少ないと、当然ながら血液中のLDLコレステロール値は高くなるでしょう。そうして、「家族性高コレステロール血症」を発症してしまうのです。日本人の「500人に1人」がこのタイプであると明らかにされています。

2-1-2.生活習慣

上記で遺伝について触れましたので、家族に高脂血症の人がいると脂質異常症になりやすい体質だと理解できたと思います。
ですが、規則正しい生活を送っていれば高脂血症の発症を防ぐことが可能です。逆にいうと、体質に問題がなくても生活習慣が乱れていると高脂血症になることもあります。
そのため、脂質異常症は「生活習慣病」の1つに取り上げられているのです。

2-1-3.脂質異常症患者の増加に伴う動き

近年、生活習慣は目まぐるしく変化しました。
安価でおいしいスナック菓子や、保存技術の発展によって24時間営業のコンビニにはたくさんのお弁当が並んでいます。
商品の需要があるということは買い手がいるということでしょう。
事実、高脂血症など「生活習慣病」の予備軍が増加の傾向にあります。そのため、メディアで「メタボリックシンドローム」について取り上げられたり、2008年4月から「特定健康診査・特定保健指導」が導入されたりしたのです。予備軍の段階で生活習慣を改善し病気になることを防止する目的があります。

2-2.脂質異常症の種類

2-2-1.原発性高脂血症

遺伝によって発症する脂質異常症です。前述した「家族性高コレステロール血症(生活習慣に関係なく発症する)」も「原発性高脂血症」に該当します。遺伝が影響していると判明したものと、いまだ解明されていない症状もあるのが実状です。

2-2-2.二次性高脂血症

別の病気や薬が引き起こす脂質異常症です。「二次性高脂血症」は「原因となる病気を治療する」「薬を変える・やめる」ことで治療することができます。
「原因となる病気」

  • 甲状腺機能低下症
  • 肝臓病
  • 腎臓病
  • 糖尿病

「原因となる薬」

  • ステロイドホルモン剤
  • 利尿薬
  • 避妊薬

2-2-3.高LDLコレステロール血症

悪玉コレステロールである「LDLコレステロール」が高いことで発症する脂質異常症です。

2-2-4.低HDLコレステロール血症

善玉コレステロールである「HDLコレステロール」が低いことで発症する脂質異常症です。

2-2-5.高トリグリセライド血症

中性脂肪である「トリグリセライド」が高いことで発症する脂質異常症です。
トリグリセライドは食事をすることで肝臓にて作られ、血液中を経て「皮下脂肪」や「内臓脂肪」にたまっていきます。おそらく、脂質と聞いて最もピンとくるものでしょう。
運動せずに食べてばかりいるとトリグリセライドの量が増加し、「高トリグリセライド血症」を発症します。動脈硬化の危険もありますが、極端に高まると「急性すい炎」の恐れもあるのが特徴です。

3.高脂血症の「病状・経過・影響」

高脂血症は進行していくとどのような過程を踏むのでしょうか。この項では病状の経過や影響について解説します。

3-1.病状経過

高脂血症の初期「血液中にコレステロールが多い状態」が続くと、脂が血管の壁にくっつき始め「粥腫(じゅくしゅ)」と呼ばれる塊(ニキビのようなもの)になります。粥種はでき始めると短い間に形成されますが、元は「脂」なので壊れやすいです。
ところが、壊れるのは「血管の壁が傷ついた」ということですので、破れた粥種を治そうと血小板が集まって血栓を作ります。とはいえ、血栓が作られる場所は「血管」という限られた空間ですから、血栓が大きくなると動脈が詰まってしまうのです。
そうすると、血液の流れは止まり、血の供給を得られなくなった臓器が壊死(えし)していきます。

  • 脳の動脈が詰まれば脳梗塞(のうこうそく)
  • 心臓の冠動脈が詰まれば心筋梗塞(しんきんこうそく)
  • 足の動脈が詰まれば急性動脈閉そく症

3-2.放置するとどんな影響があるのか

高脂血症は自覚できる症状がほとんどありません。糖尿病などの病に比べると認識も甘いでしょう。そのため、本人も気付かないうちに脂質異常症が進行して「血管が詰まる」という事態に陥りやすいです。すると、ある日突然「心筋梗塞」や「脳卒中」などの病気で命を落とすことがあります。

3-3.考えられるほかの病気

高脂血症のようにコレステロールの調整が狂う病気はほかにもあります。

3-3-1.糖尿病

糖尿病とは、インスリンの分泌がうまく機能しないことで血糖値が高くなり、さまざまな合併症を引き起こす病気です。
血糖値が高くなる要因は血液中の「ブドウ糖」を吸収できないことにあります。この血液中に漂うブドウ糖ですが、肝臓に引き込まれて「コレステロール・中性脂肪」に変えられてしまうのです。本来作られるはずのない脂質が生まれてしまいますので、バランスが崩れて脂質異常症になりやすくなります。

3-3-2.甲状腺(こうじょうせん)機能低下症

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が減ることで「血圧が下がる」「心臓の働きが衰える」といった症状を引き起こす病です。
甲状腺ホルモンが減少すると、肝臓のLDL受容体が少なくなりコレステロールが組織へ取り込まれなくなります。つまり、血液中にコレステロールが残ってしまうので、脂質異常症にかかりやすい状態なのです。

3-3-3.ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群とは、尿たんぱくが大量に出ることで「血液中のたんぱく質」が減少し、むくみなどを起こす病気です。
たんぱく質が不足すると肝臓が「たんぱく質の生成」をし始めます。ところが、同時に「リポたんぱく」も多く作られてしまい、前述したとおり「リポたんぱく」はコレステロールを多く含み、全身を巡っていくので「血液中の脂質」が高くなるのです。そうして、脂質異常症を発症することにつながります。なお、ほかの病気を治療するために服用した「薬の副作用」で脂質異常症を引き起こすこともあると覚えておきましょう。たとえば、「利尿薬」「ステロイド剤」「避妊薬」「エストロゲン製剤」「向精神薬」などが確認されています。

3-4.関連する病気、症状

脂質異常症の人は「動脈硬化」が起こりやすい・進行が早い状態にあります。すると、どのような影響があるのか「関連する病気」を下記に2つ挙げましょう。

3-4-1.閉そく性動脈硬化症

閉そく性動脈硬化症とは、「足の血管」で動脈硬化が起こり、血流が悪くなる病気です。足にしびれや痛みを伴います。

3-4-2.急性すい炎

急性すい炎は、悪化すると命の危険がある病気です。
脂質異常症によって血液中の「トリグリセライド値」が一気に高くなると、すい臓が障害を受けます。すい臓は「脂肪を分解する消化酵素」を生成していますが、ダメージを受けると機能がうまく働きません。すると、「脂肪を分解しなくてはいけない」と消化酵素を過剰に分泌し、すい臓自身を消化してしまうのです。非常に激しい痛みを伴います。

4.高脂血症の治療方法

高脂血症にはどのような治療法があるのでしょうか。この項では病院と漢方療法について解説していきます。

4-1.病院

高脂血症で受診する科は「内科・循環器科・内分泌内科」となります。今や脂質異常症は「一般的な病気」とされていますので、専門医である必要がありません。住まいの近くにあるクリニックや病院で受診が可能です。
脂質異常症の診断は血液検査で行いますが、患者さんの状態によって変わります。
たとえば、検査の結果、脂質が大きく規定値を上回っていれば「動脈硬化の程度」を速やかに調べる必要があるでしょう。心臓に異常があっては大変です。確認と合わせて「心電図・脈波測定検査・けい動脈エコー」で検査をします。
なお、街のクリニックですと設備によって上記の検査ができない場合がありますが、安心してください。「精密検査が必要」と医師が判断すれば病院に紹介状を書いてくれます。

4-2.漢方療法

高脂血症に効果のある療法として漢方も挙げられます。
漢方は「体のバランスを整える」ことに着目していますので、体内の悪い成分を殺すわけではありません。そのため、「食事・運動」などの生活習慣を見直すとともに、体そのものが持つ自然治癒力を高めることができます。
漢方薬は体格などによって使い分けるので、専門店で「自分の体質に適した薬」を処方してもらえるのがうれしいですね。

5.高脂血症のセルフケア

この項では、高脂血症を「自分で治療する」ことに注目して情報をまとめていきます。脂質異常症は動脈硬化の最大要因ですので、血液中のコレステロール値はこまめに確認しましょう。

5-1.食事

食事は毎日するものですから「高脂血症の治療」で密接にかかわってきます。
大前提として「肉の脂身・乳製品・卵黄」の摂取を抑えるところから始めましょう。「食物繊維」と「良質な油」を取ることを心がけ、「青魚などの魚類・大豆製品・野菜・果物・未精製穀類・海藻」を献立に採用します。食塩は1日6グラム未満にとどめ、アルコールもエタノール量として1日25グラム未満に管理してください。

【以下、食事での注意点】

  • 外食は控える
  • 和食を採用する
  • 味は薄めにする
  • 腹八分目にする
  • よくかんで食べる
  • 就寝2時間前は食べない
  • 「早食い」や「過食」は避ける
  • 「朝・昼・夕」で3食きちんと食べる

5-2.運動

運動は「高脂血症」だけでなく、あらゆる生活習慣病を防止します。
方法は多岐にわたりますが、基本は「12~15分以上の有酸素運動」を行うと覚えておきましょう。「ウォーキング・水泳・サイクリング」などが有酸素運動の代表に挙げられます。
運動する頻度ですが、週3回以上を心がけ、1回30分を目安にしましょう。3か月ほど続けると効果が現れます。
なお、高血圧や糖尿病などの方は予期せぬ症状を起こす危険があるので、運動を始めるときは医師に相談しましょう。

5-3.漢方

病院では、高脂血症の患者さんに「コレステロール値・中性脂肪を下げる薬」が処方されます。しかし、上記の薬は「肝機能・胃腸障害」など副作用を起こす可能性があるのです。
漢方も体質によって「副作用がない」とは断言できませんが、体の自己治癒力を高めることが目的ですので、西洋医学の薬より負担は少ないでしょう。

5-3-1.高脂血症の治療に用いられる漢方薬

  • 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
  • 大柴胡湯(だいさいことう)
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
  • 通導散(つうどうさん)

上記に紹介したのは「体力が充実している方」向けの漢方です。とはいえ、高脂血症の方は別段体力が衰えているわけではありませんので、およそ問題はありません。
なお、子どもの先天的な高脂血症には、大柴胡湯の代わりに「小柴胡湯(しょうさいことう)」や「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」を処方します。

5-3-2.体力がない・弱いという方向け

  • 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

5-4.タバコ

高脂血症を治すなら「禁煙」は守らなくてはいけません。タバコは血流を悪くします。血の流れが滞ると血中コレステロールが増加するのはいうまでもないでしょう。
神経質になる必要はありませんが、可能な限り受動喫煙も避けてください。

5-5.NG行為

高脂血症の人が勘違いしがちなのが「脂質を抜けばよい」ということです。確かに「質の悪い油」や「過剰摂取」ならコレステロールの増加に直接影響します。
ですが、機械に注油(ちゅうゆ)しないと動きが鈍くなるように、人間にも一定量の油が必要です。たとえば、オリーブオイル・サラダ油などの「植物性の油」は、血管に蓄積した「脂質の塊」を洗い流してくれます。つまり、油分を断じてしまうと、かえって血液が「ドロドロ」になるのです。
とはいえ、体に必要だとしても使用は少量にとどめましょう。植物性の油も「酸化」すると体によくありません。保管時はしっかりキャップを閉めるなど、空気に触れないよう工夫してみてください。

6.高脂血症に関するよくある質問

この項ではインターネットを介して寄せられるお問い合わせ内容をまとめてみました。高脂血症・脂質異常症について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q.高脂血症は本当に症状がないの?
A.はい、ないと思っていただいて問題ありません。
まれに「黄色腫(手・ひじ・ひざ・まぶたなどにシコリができる)」「アキレス腱肥厚(アキレス腱(けん)が太くなる)」といった症状も確認されてはいます。
ですが、上記は先天的な「家族性高コレステロール」など血中コレステロールの基準値を大幅に外れている脂質異常症に限るので、通常は現れません。

Q.動脈硬化は血管の中ですが、検査でちゃんと調べられるの?
A.もちろん可能です。「けい動脈エコー」なら首の血管を断面で映し、「動脈硬化の厚み」まで調べることができます。

Q.高脂血症の薬はずっと飲み続けなくてはいけないのでしょうか?
A.血液検査での値がよくならない限り、内服は続けることになります。
ですが、脂質異常症が「生活習慣」に起因していた場合は、日ごろの生活を見直すことで改善されるでしょう。そうすれば、薬も飲む必要はありません。

Q.漢方って高いのでしょうか?
A.決して安いとはいえませんが、1日分でおよそ500円前後です。
15歳未満の方でしたら少し安くなって300円前後でしょう。漢方の種類によって値段は変動しますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

Q.コレステロールの多い食事をしなければ高脂血症は治りますか?
A.「どうして高脂血症を発症したか」によって変わるでしょう。
遺伝や生活習慣に起因しているなら、食生活だけを改善しても治りません。医師と相談しながら「総体的にコレステロール値を正常に戻していくこと」が求められます。

まとめ

最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございます。
いかがでしょうか? 動脈硬化は症状がないので「健康診断で気付いた」という方が大半ですが、心筋梗塞や脳梗塞は日本人の死因で上位に当たります。そのため定期的な健康診断は欠かさないようにしましょう。診断結果から高脂血症にかかりやすいかどうか判明するはずです。
とはいえ、「脂質異常症の予防・改善」に規則正しい生活習慣は絶対! この記事を読んだ方は、ぜひいちどご自身の生活習慣を見直してみてください。

十字屋平蔵薬局 店主 富居 博典

監修者

富居 博典
十字屋平蔵薬局 店主

所属研究会・勉強会
東洋漢方研究会/伝統漢方研究会緑健会日本中医薬研究会

東京薬科大学卒業後、総合病院・調剤薬局での実務経験を経て、漢方専門薬局『十字屋平蔵薬局』を開業。

漢方薬だけでなく病気や症状・治療薬・医療全般についても精通しており、一人一人の治療経過や薬歴を踏まえた提案・養生指導が好評を得ている。地域情報誌にて健康コラム『平蔵の漢方相談』を連載。15年以上続く長寿コーナーとなっており、長きにわたって地元の人々に親しまれている。


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