食欲不振を改善したいとお悩みの女性に!知っておきたい原因と対処法

十字屋平蔵薬局 薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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毎日食欲がない、おなかはすくけれども食べ物を目にすると食べる気がなくなる…などという、食欲不振に悩まされている方は少なくありません。ひとくちに食欲不振といっても原因はさまざまです。食べ過ぎ二日酔いなどわかりやすい原因から、内臓の病気やホルモンバランスの乱れなどが原因のこともあります。そこで、ここでは、代表的な食欲不振の原因や対処法、改善策などをご紹介しましょう。

  1. 食欲不振の原因とは
  2. 食欲不振の改善策
  3. まとめ

食欲不振を改善したいとお悩みの女性に!知っておきたい原因と対処法

1.食欲不振の原因とは

食欲不振の原因とは

おいしそうな料理を見ても食欲がわかない、食事を始めても2〜3口で食べる気がなくなってしまう…そんな、状態を食欲不振といいます。

食欲不振は、体はもちろんのこと精神的にもつらいものです。原因はさまざまで症状も人によって異なります。風邪やインフルエンザなどの病気になると食欲はなくなりますし二日酔いや食べ過ぎで一時的に食べる気にならないこともあるでしょう。けれども、自分で思い当たる原因もないのに食欲がなくなることもあります。

1-1.病気の兆候

体重減少が気になるほど食欲不振が続く場合は、なにかしらの病気が体内にひそんでいる可能性があります。慢性胃炎・胃アイトニー・胃がん・胃潰瘍(いかいよう)などが代表的な病気でしょう。

また、肝臓(かんぞう)や膵臓(すいぞう)などの消化器、腎臓(じんぞう)・肺・心臓などの臓器に病気があるときにも食欲が衰えます。さらに、脳血管障害や神経の病気、甲状腺機能低下などホルモンの病気、関節リウマチ、感染症、糖尿病なども食欲が落ちる原因になるのです。

食欲不振は、一時的に引き起こされることもありますが病気の兆候のときもあるので注意が必要でしょう。

1-2.疲労やストレス

食欲は、脳の「視床下部」がコントロールしてます。そして、視床下部は自律神経の調節も行っているのです。そのために、自律神経の働きが乱れると食欲が低下します。

極度に体が疲労していたり、さまざまなストレスを抱えたりしていると自律神経が乱れ食欲不振に悩まされることもあるのです。

1-3.不規則な生活習慣

夜寝る時間や朝起きる時間、食事の時間などが不規則な人は自律神経のバランスがくずれやすくなっています。また、毎晩深夜までお酒を飲んでいる人は肝機能や胃、膵臓(すいぞう)などに負担がかかり消化機能が衰えてしまうのです。不規則な生活習慣は、食欲不振を引き起こします。

1-4.運動不足

歩いたり運動をしたりなど、体を動かすことによってエネルギーはたくさん消費されます。そうなると、脳は食事をして栄養を取るように「食欲」という命令を出すのです。

ところが、1日ゴロゴロしていて運動をしないとエネルギーの消費も少なくなります。そして、「食欲」という命令が出ないので食べたいという気が起こらなくなるのです。

1-5.夏バテ

暑い夏は、つい口当たりのよい冷たい食べ物やアイスクリーム、かき氷などばかりを食べてしまうものです。ところが、冷たい食べ物や飲み物は胃腸を冷やしてしまい機能を低下してしまいます。そして、食欲不振となり夏バテを引き起こすのです。

1-6.更年期障害

更年期障害は、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減少することによって起こります。更年期障害は、中・高年期の女性のお悩みというイメージがありますが最近では20〜30年代の女性も増えているのです。

更年期障害の症状として挙げられる代表的なものに、食欲不振や吐き気があります。エストロゲンの減少によりホルモンバランスが乱れることで自律神経の働きも乱れ、食欲不振を引き起こすのです。

2.食欲不振の改善策

食欲不振の改善策

食欲不振を改善するには、どのような方法があるのでしょうか。

2-1.食生活を改める

夜中までお酒を飲んだり食事をしたりしていると胃腸の働きは衰えてしまいます。寝る3時間前には食事を終えるようにしてください。

また、揚げ物や加工品などは脂質が多いので消化によくありません。野菜・海草類・果物・たんぱく質などを中心に、栄養価の高い食事をするようにしましょう。

2-2.ストレス解消や疲労回復

食欲不振になるほど極度なストレスや疲労を抱えている人は、症状が悪化しない前に解消しましょう。どのようなことがストレス解消や疲労回復になるのかは、人によって異なります。けれども、食欲不振の症状を改善するには体も心もリラックスする時間を作ることが大切です。

なかなか休息する時間が取れないという人でも、ゆっくり過ごすバスタイムを作る、マッサージに行く…など、できるだけ心と体をリフレッシュしてください。

2-3.規則正しい生活をする

寝不足や不規則な食生活は、自律神経のバランスを乱します。自律神経のバランスが乱れると食欲が低下するので規則正しい生活を心がけてください。

2-4.日常生活に運動を取り入れる

毎日遅くまで仕事に追われていると「休日くらいはゴロゴロして寝だめをしたい」と思う人は多いでしょう。しかしながら、ストレスがたまっている状態で体を動かさずに寝てばかりいては体のリズムが狂い食欲不振も改善されません。

休日はなるべく体を動かす努力をしてください。特別にジムなどに通わなくても、近所を散歩・ランニングする、サイクリングをするなどでもかまいません。また、平日はできる限りエレベーターやエスカレーターは使わず階段を上ったり、ひと駅前から歩いたりなどこまめに体を動かしてみましょう。

2-5.食卓やメニューの工夫をする

食欲のないときには、少し味付けを濃くにする・香辛料やかんきつ系の果汁を使うなど調理の工夫をしてみましょう。

また、コンビニで買ったお弁当をそのまま食べるのではなく、気のきいた器に盛り付ける、テーブルクロスやランチョンマットを使う、食卓に花を飾るなどの演出をすることも大切です。食欲がないときほど、「食事を楽しむ工夫」に気を配ってください。

2-6.食事をする場所を変える

天気のよい日などは、家の中で食事をしないで外で食事をするのもおすすめです。食卓にご飯とおかずを並べても食べる気がしない…というときでも、お弁当やおにぎりにして近所の公園などで食べるとおいしく感じます。散歩やサイクリングにお弁当を持ってでかければ運動もできるので一石二鳥です。

2-7.漢方薬を取り入れる

食欲不振・疲れやすい・だるい・気分がふさぐ…などの症状にお悩みの人におすすめなのが漢方です。

病巣を探して薬や手術などで「病気をたたく」西洋医学とは異なり、東洋医学では患者さん一人一人の体質や症状を見極めながら多角的に原因を判断します。そして、その人に合った漢方薬を調合してくれるのです。

病院に行くほどではないけれども毎日がつらい、何科に行っていいのかわからない…という、体の不調にお悩みの人にはぴったりでしょう。食欲不振・頭痛・だるさ・不安感・イライラなど複数の症状が現れる更年期障害にお悩みの女性にもおすすめです。

2-8.病院に行く

食欲不振が長引き、体重減少、胃腸の痛みなどの症状もある場合には迷わず病院で診察を受けましょう。ひとくちに食欲不振といっても病気の症状であることも考えられます。まずは、総合診療科で受診して全体的な健康状態を診察してもらいましょう。

3.まとめ

食欲不振についてのまとめ

いかがでしたでしょうか。食欲不振にはさまざまな原因があることや、日常生活の中でもできる改善策などがおわかりいただけたかと思います。食欲不振は体だけではなく精神的な原因もあるので両面からケアすることが大切です。

また、体と心の総合的に診てもらえる漢方を取り入れるのもいいでしょう。自分に合った方法で、少しずつ改善してくださいね。

十字屋平蔵薬局 店主 富居 博典

監修者

富居 博典
十字屋平蔵薬局 店主

所属研究会・勉強会
東洋漢方研究会/伝統漢方研究会緑健会日本中医薬研究会

東京薬科大学卒業後、総合病院・調剤薬局での実務経験を経て、漢方専門薬局『十字屋平蔵薬局』を開業。

漢方薬だけでなく病気や症状・治療薬・医療全般についても精通しており、一人一人の治療経過や薬歴を踏まえた提案・養生指導が好評を得ている。地域情報誌にて健康コラム『平蔵の漢方相談』を連載。15年以上続く長寿コーナーとなっており、長きにわたって地元の人々に親しまれている。


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