朝起きれない原因とは?苦手な朝を克服する方法とポイントについて

十字屋平蔵薬局 薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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「夜寝つきが悪い」と同じく多い悩みが「朝起きれない」ことです。
スッキリとした気持ちで朝が迎えられないと精神的負担が大きくなります。
特に、主婦は朝ごはんの支度や夫・子どもたちを起こさなければなりません。
そこで、朝起きれない原因や苦手な朝を克服する方法、睡眠の質を高めるポイントについて詳しく説明します。
朝が弱く起きられない人は、ぜひ参考にしてください。

  1. 朝起きれない原因
  2. 苦手な朝を克服する方法
  3. 睡眠の質を高めるポイント
  4. まとめ

1.朝起きれない原因

なかなか朝が起きれない人には、何かしら「原因」があります。
苦手な朝を克服するには、原因をきちんと把握しなければなりません。
そこで、これから朝起きれない原因について詳しく説明していきましょう。

1-1.体内時計の機能が低下している

人間には「体内時計」がそなわっています。
体内時計とは、1日周期を刻んでいるリズムのことです。
体内時計が正常に働いていることで、人は自然と眠りにつくことができます。
基本的に、毎朝太陽の光をあびて体内時計はリセットできるものです。
しかし、体内時計がくるってしまえば睡眠の質が低くなると同時に朝起きれなくなります。
また、体内時計が壊れている人は朝起きれないだけでなく、夜眠れない症状も起こるでしょう。
いつまでたってもだるい朝を迎えることになります。体内時計の乱れが長期間続くほど、睡眠相後退症候群といった睡眠障害を起こしかねません。
できるだけ早めに体内時計をもとに戻しましょう。
特に、毎日不規則な生活や深夜夜勤を続けている人は要注意です。
毎日同じ時間に寝て起きる、朝日をあびる習慣に改善してください。

1-2.朝の目覚めをうながす「セロトニンの不足」

朝起きれない原因は「セロトニン」という成分の不足と関係しています。
セロトニンは精神安定に必要な成分です。
基本的に、朝が近づくにつれてセロトニンの分泌量が増えていきます。
そして、人は自然と目が覚めるのです。
しかし、セロトニンの量が増えていかなければ目覚めが悪くなります。
よって、朝起きれない症状が起こるのでしょう。
セロトニン不足をうながしている要因は精神的ストレス、不規則な生活習慣などさまざまです。
日ごろの生活を見直しながら規則正しい生活習慣に改善してください。
さらに、セロトニンを増やす成分「トリプトファン」の摂取も効果的です。トリプトファンを摂取すればセロトニンの量を増やすことができます。

1-3.睡眠の質が低下している

朝起きれない原因は「睡眠の質」が低下している証拠です。
眠りが浅いほど「レム睡眠」、深いほど「ノンレム睡眠」に分類しています。
さらに、ノンレム睡眠は深度1~4にわかれているのです。
深い睡眠と言われている部分はノンレム睡眠の深度3~4になります。
ノンレム睡眠が少なければ少ないほど疲労感をとることができません。
よって、起床時に倦怠感(けんたいかん)を覚え目覚めが悪くなるのです。
また、眠りが低くなればなるほど夜中に目が覚めてしまいます。
朝起きれない人は「睡眠の質」が悪くなっているため、質を高める工夫が必要です。
たとえば、夜遅くまで起きる、寝酒をする、カフェインの過剰摂取は睡眠の質が低くなります。
睡眠の質が落ちない生活習慣を心がけていきましょう。

2.苦手な朝を克服する方法

2-1.漢方薬で体質改善を

苦手な朝を克服するために、さまざまな方法を試している人は多いです。
しかし、もともと低血圧で血糖値が高いなど、体質に異常がある人はなかなか改善できないでしょう。
そこで、おすすめしたいのが「漢方薬」です。
漢方薬は体質改善を目的に何種類もの生薬を組み合わせています。
症状や体質に合った漢方薬を選び飲み続けてください。
最低3か月間飲み続けることで、少しずつ体調が改善します。
最近では、自律神経の乱れやストレス、ホルモンバランスの変化によって朝起きれない悩みを抱えている人が続出しているようです。
漢方薬は気の流れを整え、心身のバランスをとってくれます。
実際、多くの人が漢方薬によって朝起きれない悩みを解消できました。
1度、漢方薬局に相談して自分に合った漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。

2-2.規則正しい生活習慣、体内リズムの安定

苦手な朝を克服するには、規則正しい生活習慣が基本です。
また、規則正しい生活習慣は漢方薬の効き目にも関係しています。
生活習慣が乱れたままでは漢方薬を飲み続けても効果が発揮しません。
自分の生活習慣を見直しながら「起床時間」と「睡眠時間」「食事の時間」を一定にしていきましょう。
毎日同じ時間帯に食べて寝ることで体内リズムが安定します。
特に、「食事の時間」は体内リズムに関係するので気をつけてください。
間食や夜食など不規則な食事は体内リズムを壊してしまいます。
消化器官の活動にも大きく響くため、肥満や生活習慣病の原因にもなるでしょう。
自分で食事の時間、起床・睡眠時間を決めてください。

3.睡眠の質を高めるポイント

3-1.リラックス状態のまま寝る

朝起きれない症状を改善するには、「睡眠の質」を高める必要があります。
睡眠時間が確保できても眠りが浅ければ意味がありません。
睡眠の質が高ければ、朝の目覚めも良くなるでしょう。
そこで、まずは「リラックス状態」を維持してください。
あなたは寝る前、心身ともにリラックスしているでしょうか。
リラックス状態のまま眠ることで、睡眠の質が高くなります。
寝る前に心身へ強い刺激を与えてしまえば、リラックスしていた脳が目覚めるでしょう。
結果、熟睡しにくい状態になるのです。
たとえば、スマートフォンを片手にベッドの中へ入る人は多いですが就寝1時間前は強い光をあびてはいけません。
パソコンやスマートフォンを使わず、静かな寝室環境をつくりましょう。
さらに、就寝1時間前に半身浴をすれば、リラックス効果が高まりますよ。
ほかにも、リラックス効果のあるアロマオイルや音楽など活用していきましょう。

3-2.快適な睡眠環境に整える

1日の3分の1を過ごす寝室は、あなたにとって快適な空間になっているでしょうか。
寝室環境を快適な状態にすることも大切なポイントです。
特に、気をつけてほしいポイントは「室温」「湿度」「音」の3つになります。
睡眠の質を高めてくれる室温は、夏に26℃~28℃、冬に18℃~23℃と設定してください。
そして、湿度はおよそ50%が最適です。
除湿機や加湿器、クーラーなどを活用して調節していきましょう。
最後の「音」は、快適な睡眠をうながす大切なポイントです。図書館のような静けさが睡眠の質を高めてくれます。
自動車の音や話し声が気になる人は遮音カーテンや耳栓などで対策をしましょう。
さらに、睡眠の質を高めるため「寝具類」にも目を向けてください。
自分の体に合っているベッド、枕の高さか確かめることが大切です。

4.まとめ

朝起きれない原因や苦手な朝を克服する方法、睡眠の質を高めるポイントについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
朝起きれない原因を事前に把握して、規則正しい生活習慣に改善してください。
起きる方法としては、リラックスした状態で眠れるかどうかが関係しています。
睡眠の質を高めるためにも、寝室環境を整え、精神的なストレスを解消していきましょう。
もし、倦怠感(けんたいかん)が抜けず血糖値や低血圧の傾向がある人は「漢方薬」で体質改善をしてください。
自分の体質や症状に合った漢方薬を飲み続けていけば、自然とスッキリとした朝を迎えることができます。

十字屋平蔵薬局 店主 富居 博典

監修者

富居 博典
十字屋平蔵薬局 店主

所属研究会・勉強会
東洋漢方研究会/伝統漢方研究会緑健会日本中医薬研究会

東京薬科大学卒業後、総合病院・調剤薬局での実務経験を経て、漢方専門薬局『十字屋平蔵薬局』を開業。

漢方薬だけでなく病気や症状・治療薬・医療全般についても精通しており、一人一人の治療経過や薬歴を踏まえた提案・養生指導が好評を得ている。地域情報誌にて健康コラム『平蔵の漢方相談』を連載。15年以上続く長寿コーナーとなっており、長きにわたって地元の人々に親しまれている。


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