動悸や息切れが続く!!その原因と対処法とは!?

十字屋平蔵薬局 薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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動悸(どうき)とは、心臓の鼓動が高まることです。
運動をした直後は、誰でも心臓がどきどきするでしょう。
しかし、安静にしていても心臓がどきどきして落ち着かないこともあります。
これが、動悸(どうき)です。
息切れがともなうこともあります。
今回は、動悸(どうき)の原因と対処法をご紹介しましょう。
動悸(どうき)は、心臓に異常がある場合と心因性の原因がある場合があります。
また、更年期障害の症状のひとつに、動悸(どうき)が出ることもあるでしょう。
対処法には漢方薬が効果的なこともあります。
動悸(どうき)に悩んでいる方は、ぜひこの記事を読んで対処法の参考にしてください。

  1. 動悸(どうき)の原因とは?
  2. 動悸(どうき)の予防法や対処法とは?
  3. おわりに

1.動悸(どうき)の原因とは?

まず始めに、動悸(どうき)の原因の代表的なものをご紹介しましょう。
今すぐ対処が必要なものもあれば、気長な治療が必要なものもあります。

1-1.心臓の病気

虚血性心疾患や不整脈、心筋症や心筋炎などの心臓の病気になると、動悸(どうき)がします。
心臓の病気が原因ならば、検査をすればすぐに分かるでしょう。
心臓の病気というと、不治の病というイメージがあります。
しかし、不整脈などは年を取るにつれて発症率があがり、軽いものでは特に治療の必要もありません。
ですから、心臓の病気が動悸(どうき)の原因と説明されたら、パニックにならず医師から治療法を聞きましょう。
ペースメーカーや人工弁を入れれば、健康に問題なく生活できることも多いのです。

1-2.そのほかの病気

バセドウ病や貧血などになると、動悸(どうき)がする場合があります。
このケースは血液検査をすればすぐに分かるでしょう。
心臓の病気は年齢や性別に関係なく起こりますが、そのほかの病気は女性の方が発症率は高いです。
また、更年期障害になっても、動悸(どうき)が起こりやすいでしょう。
更年期障害は、閉経にともなう女性ホルモンのバランスの崩れが原因で起こります。
しかし、男性も更年期障害になることもありますので、心臓に異常がない場合は、男性も更年期障害を疑ってみましょう。
40代後半~50代前半に発症しやすいです。

1-3.飲み物や食べ物の影響

カフェインやカプサイシンなど神経を興奮させる物質がたくさん入っている食べ物を食べると、動悸(どうき)がすることがあります。
コーヒーや紅茶、さらにトウガラシを食べ過ぎると、一時的に動悸(どうき)が激しくなることもあるのです。
特に、普段あまりコーヒーなどカフェインが含まれている飲み物を飲まない人がカフェイン入りの飲料を飲むと、動悸(どうき)が起きやすいでしょう。
また、健康飲料の一部には、多量のカフェインが含まれています。
そのようなものを1日に何杯も飲むと動悸(どうき)が起きやすくなるでしょう。

1-4.精神的な影響

体と心は密接に結びついています。
ですから、過度に緊張したりストレスがかかったりすると動悸(どうき)が激しくなるでしょう。
また、うつ病に代表される心の病を発症した場合は、症状のひとつとして動悸(どうき)が出ることがあります。
さらに、うつ病ではなくても過度にストレスがかかった場合は特定の人にあったり場所に行ったりするだけで、動悸(どうき)が出ることもあるでしょう。

2.動悸(どうき)の予防法や対処法とは?

では、動悸(どうき)や息切れの予防法や対処法は、どのように行なったらよいのでしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

2-1.動悸(どうき)や息切れがするようになったら

動悸(どうき)や息切れは、体がSOSを出しているということです。
動悸(どうき)がするということは、体内に酸素や栄養分が足りずに、心臓が過剰に活動をしているということ。
ですから、心臓に負担がかかっているということです。
放っておけば、もっと重い症状が出る可能性があります。
ですから、まずは心臓や血液の検査をしましょう。
そうすれば、異常があればすぐに分かります。
また、健康診断で心電図に異常が出た場合は、すぐに専門医にかかって精密な検査を受けましょう。
心電図で詳細が分からなければ、心エコーなどの検査方法もあります。
動悸(どうき)や息切れの予防法は、こまめな検査が第一でしょう。

2-2.病院で治療を受ける

心臓の病気や貧血、さらにバセドウ病などで動悸(どうき)や息切れがする場合は、病院で治療を受けてください。
今は、たくさんの治療法がありますので、心臓の病気でも命に別状がないことも多いです。
また、貧血やバセドウ病は若い女性でも発症しやす病気。
ですから、「若いから大丈夫」ということにはなりません。
貧血やバセドウ病は治療に時間がかかりますし、治療が早いほど完治までの時間も短くなります。
ですから、動悸(どうき)や息切れを軽く見ないことが大切です。

2-3.心の治療を受ける

うつ病をはじめとする心の病は、患者数が年々増えています。
気持ちの持ちようで体調はよくなることもありますが、心の病にかかってしまったら専門医による治療が必要です。
ですから、できるだけ早く病院へ行きましょう。
また、仕事のストレスが原因の場合は、休職も視野に入れてください。
心の病が進行すると、ある日最悪の選択をする可能性もあります。
また、適切な治療を受ければ、症状が早く回復しやすいでしょう。

2-4.漢方薬を試してみる

心臓やホルモン、血液の病気が原因の動悸(どうき)や息切れは、病院で処方される薬を服薬すれば、症状が改善されます。
しかし、更年期などひとりひとり症状の出方が変わる場合や、精神的なことが原因の動悸(どうき)や息切れは、漢方薬が効果的なこともあるでしょう。長年治療を受けているのに動悸(どうき)や息切れがなかなか治まらないという方や、原因を年齢のせいと医師に告げられたという方は、漢方薬を試してみてください。
漢方薬は、東洋医学の考えに基づいて処方される、生薬です。
生薬とは植物の葉や根、または動物の内臓をそのまま使った薬のこと。
病院で処方される薬よりも効き目が穏やかで副作用が起こりにくいという特徴があります。
また、体質を変える効果もあるので、病院で処方される薬に効果が実感できない方にもお勧めでしょう。
漢方薬を試してみたい方は、まず主治医と相談してください。
病院に漢方医が常駐している場合は、診察をしてもらえることもあります。
また、薬を飲んでいる場合は飲み合わせを考えて再処方してくれるでしょう。
動悸(どうき)や息切れの漢方薬は、漢方薬局に行けば処方してもらえます。
原因によって薬が違うので、ドラッグストアで漢方薬を買うよりは漢方薬局で薬剤師に処方してもらいましょう。

3.おわりに

いかがでしたか?今回は動悸(どうき)や息切れの原因や対処法をご紹介しました。
一口に動悸(どうき)や息切れといっても、原因はさまざまです。
すぐに治療が必要なものもあれば、投薬とカウンセリングを同時に行う必要があるものもあるでしょう。
動悸(どうき)や息切れは、必ずしも病気のサインであるとは限りません。
逆に、若い人でも動悸(どうき)や息切れが激しすぎる場合は、体の不調の可能性が高いのです。
また、漢方薬はサプリメントや健康食品と混同されることがありますが、れっきとした薬になります。
ですから、薬剤師にしか処方できませんし、誰が飲んでも効果は同じ、というわけにはいきません。
家族とはいえ薬の共有はできないので注意してください。
また、用法や用量を守らないと効果が出ないので、注意しましょう。
なお、効目が出るまでにも時間はかかりますので、必要ならば病院の薬と併用してください。
お薬手帳を薬剤師に見せれば、飲み合わせを考えて処方してもらえます。

十字屋平蔵薬局 店主 富居 博典

監修者

富居 博典
十字屋平蔵薬局 店主

所属研究会・勉強会
東洋漢方研究会/伝統漢方研究会緑健会日本中医薬研究会

東京薬科大学卒業後、総合病院・調剤薬局での実務経験を経て、漢方専門薬局『十字屋平蔵薬局』を開業。

漢方薬だけでなく病気や症状・治療薬・医療全般についても精通しており、一人一人の治療経過や薬歴を踏まえた提案・養生指導が好評を得ている。地域情報誌にて健康コラム『平蔵の漢方相談』を連載。15年以上続く長寿コーナーとなっており、長きにわたって地元の人々に親しまれている。


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