低血圧で悩んでいる方へ~効果的な漢方薬や低血圧を改善するコツ~

十字屋平蔵薬局 薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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「低血圧」は体にさまざまな悪影響をおよぼします。
健康的な体でい続けるためにも、できるだけ早めに改善しなければなりません。
また、薬に頼らず、私たちに本来そなわっている治癒能力を生かす必要があります。
そこで、体質改善ができるといわれている「漢方」が効くかどうか、低血圧に効果がある漢方薬、低血圧を改善するアドバイスについて説明しましょう。
低血圧に悩んでいる人はぜひチェックしてくださいね。

目次

  1. 低血圧に漢方薬は効果があるのか
  2. 低血圧に効く漢方薬
  3. 低血圧を改善するアドバイス
  4. まとめ

1.低血圧に漢方薬は効果があるのか

低血圧は病気ではありません。
よって、病院で調査をしても確かな治療法がないのです。
しかし、体質改善ができる漢方薬には低血圧の効果があるのでしょうか。
そこで、漢方薬の力について詳しく説明します。

1-1.漢方薬は多彩な症状が起こる疾患に効果的

西洋医学とはまったく異なる「漢方」は体質改善が目的です。
西洋医学は特定の症状や原因がハッキリしている症状に効果を発揮します。
しかし、低血圧は原因がハッキリしていません。
また、人それぞれによって症状がさまざまなのも特徴的になります。
主な症状はめまいやたちくらみ、体のだるさ、頭痛などたくさんあるのです。
漢方薬は多彩な症状が起こる疾患に効果的といわれています。
原因が何なのかわからない、人によってさまざまな症状が起こる疾患で悩んでいる人は薬よりも「漢方」が合っているのです。
実際に、漢方薬を治療として導入している病院もありますよ。

1-2.どのような効果が期待できるの?

漢方薬を使用するとどのような効果が期待できるのでしょうか。
漢方の考え方では低血圧になる人=虚弱体質と考えています。
そのため、虚弱体質向けの漢方薬を利用している人が多いのです。
主に、漢方薬を飲んだら「免疫力がアップした」「冷え性が解消した」「胃腸が強くなった」など、さまざまな効果が出ています。
しかし、漢方薬は生薬をいくつも混ぜているものです。
生薬の組み合わせや量によって効果が異なるため、自分に合った漢方薬を選ばなければなりません。
漢方による効果を期待している人は、自分の症状や体質を知る必要がありますよ。

1-3.漢方薬局に相談する

自分に合っている漢方薬なら効果が発揮します。
漢方薬の効果を期待している人は、自分の体質や症状に合ったものを選ばなければなりません。
ある程度漢方に詳しい人なら自分に合った種類を選べるでしょう。
しかし、漢方について知識がない人は自分で選ぶと危険です。
スムーズに効果を実感するため、漢方薬局に1度相談してください。
漢方薬局の人はさまざまな種類の漢方薬を知っています。
人の体質や症状を聞き、ぴったりの漢方薬を選んでくれるのです。
普通の薬局で売っている漢方薬を自分で選ぶより、専門家に聞いたほうが安心できますよ。
近くの漢方薬局に行って自分の症状をできるだけ詳しく伝えてください。
具体的に伝えたほうがあなたにぴったりの漢方薬が手に入ります。

2.低血圧に効く漢方薬

2-1.柴湖桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

もとから体が弱い、加齢、ストレス、肩こりやめまいを起こしている人におすすめしたいのが「柴湖桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」です。
柴湖桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)は虚弱体質はもちろんのこと、「肝うつ体質」にも効果的な漢方薬になります。
肝うつ体質は精神的なストレスや不規則な生活習慣による体調不良に効果をもたらしてくれるのです。
飲み続けるほど、気の流れを良い方向に整えてくれますよ。
また、新しい気を補ってくれるので低血圧の症状が緩和できるのです。
肝うつ体質に効果的なのはほかにも「香蘇散(こうそさん)」があります。

2-2.症状によって適切な漢方薬が異なる

低血圧に効く漢方薬にはほかにもまだたくさんあります。
たとえば、運動不足による肺活動の低下や低血圧による生命エネルギーの虚弱は「五苓散(ごれいさん)」、「苓桂朮甘湯(れいけいじゅつかんとう)」が効果的です。
それぞれ胃腸機能を高めてくれるので、自然と気の流れも良くなります。
そして、低血圧による症状も治まるのです。
また、下痢をしやすい、体力の低下が激しい人は「真武湯(しんぶとう)」、疲れやすい、食欲不振になっている人は「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が最適になります。
頭痛やめまいなどの症状がある人は「人参湯(にんじんとう)」、冷え性でむくみがある人は「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」がおすすめです。
以上のように、症状によって適切な漢方薬が異なりますよ。

3.低血圧を改善するアドバイス

3-1.生活習慣を改善しながら漢方薬を飲む

漢方薬を飲んだ後すぐに効果があるとは限りません。
漢方薬は体質改善を目的としているため、時間をかけながらゆっくりと体質変化をするのです。
よって、漢方薬を飲み続けてください。
中には体質によって変化がすぐに訪れる人もいます。
また、低血圧を改善するためには‟生活習慣を見直しながら漢方薬を飲む”ことを意識してください。
低血圧の人は生活サイクルを改善する必要があります。
なかなか朝起きることができない人は、早寝早起きを心がけていきましょう。
早寝早起きができると日中も快適に過ごすことができます。
夜は自然と眠くなり、質の高い睡眠ができるでしょう。
不規則な生活を送っていた人は低血圧を改善するため、規則正しい生活を送るようにしてくださいね。
そして、同時に漢方薬の力を取り入れていきましょう。

3-2.空腹時に漢方薬を飲む

一般的に西洋医療で使う「薬」は食後に飲むケースが多いです。
しかし、東洋医学である漢方薬は「空腹時」に飲むと効果が高まります。
空腹時が生薬の成分をスムーズに吸収できるのです。
低血圧を改善するアドバイスとしては空腹時に飲むこと、そして、正しい服用の仕方をすることになります。
漢方薬をたくさん飲めば飲むほど効果があると思うでしょう。
けれども、漢方薬の効果は適切な量が決まっています。
服用の仕方がわからない人は、漢方薬局など詳しい人に必ず聞いてください。
自己判断で飲まないように気をつけましょう。
以上のように、本人の使い方によって漢方薬の効果が左右します。
必ず正しい知識を身につけて効率的に漢方を利用しましょう。

4.まとめ

低血圧に漢方薬は効果があるのか、低血圧に効く漢方薬、低血圧を改善するアドバイスについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
今まで低血圧で悩んでいる人も、自分の体質や症状について把握すれば症状が緩和します。
日々の生活習慣を改善しながら漢方薬の力を借りてください。
効果のある漢方薬は自分の体質・症状に合っているものです。

  • 漢方薬は多彩な症状が起こる疾患に効果的
  • 冷え性などの低血圧における症状が緩和する
  • 漢方薬局に相談する
  • 柴湖桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)は虚弱体質・肝うつ体質に効果的
  • 症状によって適切な漢方薬が異なる
  • 生活習慣を改善しながら漢方薬を飲む
  • 空腹時に漢方薬を飲む

以上のポイントはぜひチェックしてください。
漢方について詳しくない人は自分で漢方薬を決めてはいけません。
漢方に詳しい漢方薬局に相談して自分にぴったりの漢方薬を見つけましょう。
スムーズに低血圧の症状を緩和するため、正しい方法で飲んでくださいね。

十字屋平蔵薬局 店主 富居 博典

監修者

富居 博典
十字屋平蔵薬局 店主

所属研究会・勉強会
東洋漢方研究会/伝統漢方研究会緑健会日本中医薬研究会

東京薬科大学卒業後、総合病院・調剤薬局での実務経験を経て、漢方専門薬局『十字屋平蔵薬局』を開業。

漢方薬だけでなく病気や症状・治療薬・医療全般についても精通しており、一人一人の治療経過や薬歴を踏まえた提案・養生指導が好評を得ている。地域情報誌にて健康コラム『平蔵の漢方相談』を連載。15年以上続く長寿コーナーとなっており、長きにわたって地元の人々に親しまれている。


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