自律神経失調症は漢方で治せるの? 体質・症状から見た効果的な漢方薬

十字屋平蔵薬局 薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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自律神経が乱れ、さまざまな症状が起こる“自律神経失調症”。
自分でコントロールできない感情にイライラしている人もいるのではないでしょうか?
自律神経失調症を治す方法はさまざまあります。その中でも、最近、特に注目されているのが「漢方」です。
漢方は、本当に効果があるのでしょうか。
自律神経失調症の特徴・原因・症状について説明しながら、漢方薬も触れていきます。
自律神経失調症で悩んでいる人は、ぜひチェックしてください。

目次

  1. 自律神経失調症の特徴・症状
  2. 自律神経失調症の原因
  3. 自律神経に効果のある漢方薬
  4. まとめ

1.自律神経失調症の特徴・症状

自律神経失調症で悩んでいる人は、まず、病気について詳しく知らなければなりません。
自律神経失調症の特徴と症状について知りましょう。
自分には、どのような症状が現れるのか、確認してくださいね。

1-1.4つのタイプにわかれる自律神経失調症

自律神経失調症には、4つのタイプがあるのをご存じでしょうか?
それぞれのタイプについて説明します。
自分は、どのようなタイプになるのか、ぜひ確認してくださいね。
まず、最初のタイプが、「本能性自律神経失調症」です。
比較的、子供の頃から自律神経が乱れやすく、体質的に問題があると言われています。体力がない人、虚弱体質の人、低血圧の人によく見られるタイプです。
体質に問題がある本能性自律神経失調症は、食事や運動、睡眠と生活習慣を改善しなければなりません。
そして、心理的影響が大きいタイプの「神経症型自律神経失調症」もあります。
たった少しのストレスでも体調を崩してしまい、精神状態に左右されやすいのが特徴的です。感受性が豊かな人によく見られます。
「心身症型自律神経失調症」は、最も多いタイプの自律神経失調症です。
日常生活からくるストレスが原因で、几帳面・真面目な人がなりやすいと言われています。
最後の、「抑うつ型自律神経失調症」は、心身症型自律神経失調症の発展型です。
さらに悪化した状態のことを指し、抑うつ状態になります。
以上、4つのタイプについて説明しました。あなた自身、当てはまるタイプはあるでしょうか?
自分のタイプを知れば、適切な改善方法がわかりますよ。

1-2.身体的な症状

自律神経失調症は、精神的な症状しかないと思いがちですが、身体的な症状もたくさんあります。
たとえば、めまい・偏頭痛・ほてり・慢性的な疲労・手足のしびれ・口やのどの不快感・動悸・不眠・便秘・下痢・微熱・頻尿・残尿感・耳鳴り・だるさなど、さまざまです。
特に、原因はないのに、このような身体的な症状が現れるので注意しなければなりません。
身体的な症状と精神的な症状は、必ず把握してほしい自律神経失調症の特徴です。

1-3.精神的な症状

一方、精神的な症状は、どのような症状が挙げられるのでしょうか。
主な症状は、次のとおりになります。
焦り・感情の起伏が激しい・やる気が出ない・なんとなくイライラしてしまう・不安感・疎外感・憂うつになる・落ち込むなど、感情のコントロールができないのが特徴的です。
気持ちの浮き沈みが非常に激しいので、思いがけず人に八つ当たりをすることもあります。
他人に迷惑をかけていると知りながらも、歯止めがきかないのです。
自分でどうにもならないことに自己嫌悪を覚え、悪循環に陥ってしまいます。

2.自律神経失調症の原因

2-1.主な原因は“ストレス”

自律神経失調症の原因は、正直、ハッキリしていません。
原因は人によってさまざまですが、特に、原因としてよく挙がっているのが“ストレス”です。
自律神経は「副交感神経」と「交感神経」のバランスで成っています。
しかし、ストレスを受けると、体が緊張状態になる「交感神経」が活性化するのです。
体は常に緊張状態、心もリラックスすることができません。
副交感神経はリラックス効果はありますが、交感神経が発達すると活動が弱まります。
ストレスは、毎日積み重ねていけば大きいものとなり、いつか爆発するでしょう。過剰なストレスを受け続ければ、いずれ体や心に大きな負荷をかけてしまいます。
生まれつき自律神経が過敏な人もいますが、思春期・更年期・体が弱っているときは、特に影響が受けやすくなるでしょう。
また、ストレスに弱い人、真面目で几帳面な人も注意しておかなければなりません。
適度に、心と体をリラックスさせることが大切です。

2-2.生活習慣の乱れや環境の変化

自律神経失調症になる原因は、主にストレスです。
しかし、ストレス以外にも考えられる原因があります。
「生活習慣の乱れ」や「環境の変化」も原因のひとつです。
夜更かしが続き、生活習慣が乱れると、人体のリズムが崩れてしまうでしょう。
現代は、適応能力がないと言われています。適応能力がないと、環境の変化に追いつけなくなってしまい、人間関係でのトラブルが起きるのです。
自分の心と体が変化についていけず、自律神経の乱れにつながります。
特に、几帳面や真面目な人ほど環境の変化についていけない自己嫌悪に陥り、自律神経失調症になりやすいので注意してください。
生活習慣の乱れや環境の変化も、大きな原因になっています。

3.自律神経に効果のある漢方薬

3-1.体質改善が目的の「漢方薬」

漢方薬は、体質改善を目的に作られています。
症状や体質をチェックし、人に合った生薬を何種類か組み合わせながら作るのです。
漢方薬は、実際に、自律神経失調症になっている多くの人が利用しています。
自律神経に効果のある漢方薬を紹介しましょう。症状別の漢方薬は、以下のとおりです。

  • 不安感や不眠、イライラしやすい…柴湖加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれい
                          とう)
  • 冷え性、動悸、めまい、抑うつ・・・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
  • 不安定な心、体力がない、神経質な人・・・桂枝加竜牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼ
                              れいとう)
  • 不眠症、腹痛、精神的な異の痛み、イライラ・・・四逆散(しぎゃくさん)
  • 頭痛、イライラ、更年期障害・・・桂枝ぶくりょう丸(けいしぶくりょうがん)

主に挙げられる漢方薬は、以上のとおりになります。
ほかにも、女性の自律神経失調症に効果的な「加味逍遥散(かみしょうようさん)」のように、体格によって適切な漢方薬が異なるでしょう。
自分の症状や体質にぴったりの漢方薬を選ぶことがポイントです。

3-2.漢方薬の購入方法

漢方薬は、ドラッグストアでも購入できます。
しかし、効果的な漢方薬を選ぶには、漢方に詳しい人がいる「漢方薬局」がオススメです。
漢方薬局には、漢方に詳しい人が、あなたの体質・症状に合った漢方薬を選んでくれるでしょう。
漢方の効果は、自分に合ったものでなければ意味がありません。
本当に、漢方で自律神経失調症を治したいのなら、漢方薬局で購入してください。
独自の調合をしているところもあるので、ドラッグストアよりも値段は高めです。
安心して漢方を飲み続けるためにも、漢方薬局に相談してみてはいかがでしょうか。

4.まとめ

自律神経失調症の特徴や症状、原因、効果がある漢方薬、購入方法について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
最近では、漢方を治療法としてオススメしている病院も増えてきました。
漢方は「気」の流れを改善する効果があるので、自律神経失調症で悩んでいる人もオススメです。

  • 4つのタイプにわかれる自律神経失調症
  • 身体的症状と精神的症状
  • 主な原因は“ストレス”
  • 生活習慣の乱れや環境の変化も原因
  • 体質改善が目的の「漢方」
  • 漢方薬局で購入する

以上の点は、ぜひ抑えてください。
漢方の効果は、自分の体質・症状に合った漢方でなければ実感できません。
しっかり自分に合った漢方が選べるように、漢方に詳しい人がいる漢方薬局に相談してください。


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