生活習慣病対策にはどのようなものがある? 無理なく続ける方法とは?

十字屋平蔵薬局 薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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40代以上になると健康診断などで、「生活習慣病に気をつけましょう」と言われることが多くなります。
しかし、生活習慣病とはどのようなもので、どこに気をつければよいのかを具体的に知っている方は少ないでしょう。
そこで今回は、生活習慣病対策についてご紹介します。
生活習慣病の予防は大切ですが、無理な予防法は続きません。
ライフスタイルや嗜好に合わせて無理のない予防方法を続けていくことが大切です。
生活習慣病が気になるという方は、ぜひこの記事を読んで予防法のヒントを見つけてください。

目次

  1. 生活習慣病とは?
  2. 生活習慣病の原因とは?
  3. 生活習慣病の予防法はなぜ難しい?
  4. できることを無理なく続けよう
  5. おわりに

1.生活習慣病とは?

生活習慣病とは、ライフスタイルが発症の大きな原因となる

  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 肥満

の4つの病気を指します。
この病気は、それ自体が命にかかわるものではありません。
特に肥満はよほど高度でない限り、病気という認識もない方が大多数でしょう。
しかし、この4つの病気は、心筋梗塞や脳梗塞、手足の壊死や中途失明など重篤な病気の原因になります。
また、これらの病気は肥満を除いて自覚症状がありません。
健康診断などで判明することがほとんどです。
ですから、別名サイレントキラーとも呼ばれています。

2.生活習慣病の原因とは?

では、生活習慣病の原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
この項では、それをご紹介します。

2-1.食生活

摂取カロリーが消費カロリーを上回れば、肥満になります。
今の日本では、コンビニや食堂などで安くておいしい料理が手軽に買えるでしょう。
しかし、低価格でおいしく感じられるものを作ろうと思うと、どうしても油脂と炭水化物をたくさん使ったメニューになります。油脂と炭水化物は肥満の2大要因です。
また、塩分も強いものが多いので高血圧の原因にもなります。
つまり外食やコンビニ弁当中心の食生活をしていると、生活習慣病になりやすいでしょう。
さらに、アルコールの取りすぎも生活習慣病の原因になります。
サラリーマンの中には、夜は付き合いで毎日飲むという方もいるでしょう。
若いうちは多少飲み過ぎても問題ありませんが、年を取るにつれて体に悪影響を与えるようになります。

2-2.ストレス

現代はストレス社会と言われています。
特に会社勤めをしている場合は、年とともに地位が上がり責任も重くなるでしょう。
そうなるとストレスも増えます。
また、専業主婦の場合も子供の進学や更年期、親の介護などで大きなストレスがかかりやすくなるでしょう。
ストレスは万病の素と言われるように、生活習慣病以外の病気の引き金になる場合もあります。

2-3.喫煙

喫煙者は年々減り続けていますが、それでも40代~50代の方の中にはヘビースモーカーの人も多いでしょう。
喫煙は生活習慣病以外にがんの原因にもなります。
やめるに越したことはありませんが、長年の習慣をやめられない人も多いでしょう

2-4.運動不足

運動不足も生活習慣病の原因になります。
今はエレベーターやエスカレーターがたいていの建物についていますから、階段の上り下りをすることも少なくなっているでしょう。
意識して体を動かさないと、運動不足になる人が多いです。
また、意外にも都市部よりも車社会の地方の方が、運動不足になる人がたくさんいます。

3.生活習慣病の予防法はなぜ難しい?

生活習慣病は飲酒や喫煙、暴飲暴食をやめて、規則正しい生活を送っていれば予防できると言われています。
しかし、毎年たくさんの方が生活習慣病を発症しているのです。
それはいったいなぜでしょう?
この項では、生活習慣病予防が難しい理由をご紹介します。

3-1.長年の習慣は変えられない

生活習慣病は、一朝一夕で発症するわけではありません。
長年の習慣の積み重ねが、発症の引き金になります。
しかし、だからこそ予防が難しいのです。
毎日甘いものを食べていた人が、「明日から一生甘いものを食べずに生活してください」と言われても守れないでしょう。
甘いものをタバコやお酒に変えれば、実感できる方が大勢いると思います。

3-2.健康的な生活はつまらない?

「生活習慣病を予防したければ、毎日脂肪分の少ない食事を腹八分目に食べて飲酒喫煙もせず、23時にベッドに入る習慣をつければ大丈夫です」と言われても、実行しようと思う人は少ないでしょう。
お酒や脂肪分が多めの食べ物は、体に悪いかもしれませんがおいしいです。
また、喫煙がストレス解消になっている方も多いでしょう。
「楽しみをすべて禁じてまで、長生きしたくない」と思っている方も少なくないのです。

3-3.無理をしすぎると続かない

生活習慣病を予防する生活を、ダイエットに例えてみましょう。
早く痩せようと厳しい食事制限や激しい運動をするほど、ストレスがたまりやすいです。
また、思ったように体重が落ちないとイライラするでしょう。
それが限界に達すると暴飲暴食という形で、たまったストレスを発散する人も多いです。
しかし、お腹いっぱい食べた後で自己嫌悪に陥り、「どうせ自分にはダイエットは無理だ」と自堕落な生活に戻る人も少なくありません。
生活習慣病の予防にも同じことが言えるでしょう。
「あれもダメ」「これもダメ」と禁止事項だらけの生活は、長く続きません。
いつかストレスが爆発するでしょう。そして、「どうせ自分には健康的な生活は無理だ」と自堕落な生活に戻ってしまう。
これが生活習慣の予防法が続きにくい理由のひとつなのです。

4.できることを無理なく続けよう

生活習慣病の予防は、できることから少しずつ始めましょう。
たとえば、カロリーをカットしたければこんにゃくや野菜など低カロリーの食材を使った料理を一品追加して、その分メインを減らすのです。
そうすれば、満足感は変わらずに摂取カロリーを減らせます。
また、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を利用したり歩ける場合は一駅くらい歩くようにすれば、運動量も増えるでしょう。
高い壁をいきなり超えることはできません。
しかし、段差を作っていけば乗り越えられるでしょう。
生活習慣病の予防もこれと同じです。
できることから始めて、達成できたらハードルを高くする。
これを繰り返していけば、健康的な生活が自然と身につきます。
「あれもダメ」「これもダメ」ではなく、「健康的な生活のためにこれをやってみよう」と考えることも大切です。
生活習慣病の予防は、人によっては一生続けなければなりません。
無理なく続けるためにも、できることから始めていきましょう。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は生活習慣病の原因やその対処法などをご紹介しました。
まとめると

  • 生活習慣病は体に悪い生活の積み重ねが発症の原因
  • サイレントキラーと呼ばれ、発症しても自覚症状がない
  • 生活習慣病の予防は無理をすると長続きしない
  • できることから生活習慣病の予防を始めよう

ということです。
生活習慣病の予防法は決して難しくはありません。
ただし、それを毎日ずっと続けていくのが大変なのです。
また、健康的な低脂肪で野菜中心の食事より、脂肪分が多めなファストフードの方が美味しく感じる人は多いでしょう。
ですから、「明日から体に悪いことはすべてやめるぞ」と意気込むのではなく、「明日から体に良いことを1つだけ始めよう」と思ったほうがうまくいきやすいです。
「生活習慣」という言葉の通り、一度習慣になってしまえば毎日行っても平気になるでしょう。
自分で努力するのはもちろんのこと、家族にも協力してもらって始めてください。


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