耳鼻咽喉疾患

中耳炎

炎症も治まり切開せずに済んでいる

十字屋平蔵薬局では、漢方薬による中耳炎のお悩みをサポート !

細菌やウイルスの感染で中耳に炎症をおこした状態を中耳炎と言います。幼少期に多く発症しますが、放置しておくと慢性化してしまうことがあります。早めに対処することが大切です。

急性中耳炎

感染ルートは鼻やのどにいる細菌やウイルスが耳管を経由して中耳に到達するのがほとんどです。耳管の構造上中耳炎は5、6歳までの子どもに多く、風邪を引いたときに起こしやすく主な症状として発熱、耳だれ、耳の痛み、耳の閉塞感などです。まだ上手に表現できないお子さんの場合は、耳に手を当てたり、不機嫌になるなど、子どもの様子早く察知してあげることが大切です。漢方では風邪の治療と同じになります。連翹や金銀花などの清熱解毒薬を用います。

慢性中耳炎

急性中耳炎が治りきらないまま放っておくと、鼓膜が破れます。そのままの状態にしておくと、再び中耳炎が起こったときに、中耳内に溜り耳だれとして出て来るのです。急性の治療と同じように炎症を鎮める漢方薬と耳だれ(水毒)を処理する利水剤などを併用します。

滲出性中耳炎

鼓膜の奥(中耳腔)に滲出液が溜まった状態をいいます。多くの場合、急性中耳炎に引き続いて滲出性中耳炎となります。急性中耳炎を過去に起こしていることが多いため、過去の炎症が中耳内に残って滲出性中耳炎になるものと考えられます。 成人や高齢の方にも時々見られますが、やはり風邪や急性中耳炎、鼻の病気に引き続いてみられることが多く、慢性化しているケースも多くあります。その点漢方薬は炎症を鎮め、滲出液を処理するだけでなく、ご本人の治す力を補います。

漢方薬による改善例(症例)

(東興通信 70117号)
昨年あるお子さんの中耳炎についてご相談を受けました。急性の中耳炎で鼓膜が赤く腫れ、これまで切開を繰り返してきたといいます。そのたびに泣き叫ぶお子さんをなだめての通院で大変なご様子で漢方薬で何とかなりませんかと来店されました。

早速医療気功も取り入れながら選薬、そして漢方薬(排膿散及湯)をお飲み頂きましたところ、以来炎症も治まり切開せずに済んでいるといいます。この漢方生薬の組合せは実に巧妙で、枳実(きじつ)、芍薬が患部の緊張を緩和し疼痛を去り、桔梗などが膿を排出し化膿を鎮めるのです。漢方薬をお飲み頂く場合は炎症の程度や浸出液の出具合などの情報が大切です。

子供の場合は耳管が太く短くできており、風邪などをこじらせて再発する場合がありますので暫く継続されることをお薦めいたします。また漢方薬の味について度々質問を受けますがよほど甘い物に偏った食生活でない限り意外と飲みにくくないものです。また体質に合っている漢方薬は飲み易いと言われる方が多いようにも思います。

風邪の季節です。耳の症状でお悩みの方は是非専門店にご相談ください。

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